いつからくる?つわりはどのように始まるのか解説

妊娠すると、つわりについて「いつから始まるの?」「どんな症状があるの?」とさまざまな疑問を感じることでしょう。つわりは個人差が大きく、いつ、どんなふうにはじまるのか断定しにくいものです。今回は、多くの方が経験したつわりの始まり方や、症状について紹介していきます。今後のつわり対策として事前に把握しておきましょう。
つわりはいつからいつまで?
つわりは妊娠5週目ごろから始まり、妊娠12週目~妊娠16週目ごろまで続くといわれています。早い人では妊娠4週目あたりから体調の変化があり、「生理も遅れているし、もしかしたら……」と、妊娠に気付くこともあるでしょう。
つわりが最もつらくなるのは、妊娠8週目~妊娠9週目ごろという方が多いようです。ピークを越えた後は、徐々におさまり、安定期に入るころには落ち着く方が多いですが、中には妊娠後期までつわりが続く方もいます。そのため、具体的につわりの期間がいつまで続くのかを予測するのは難しいでしょう。
つわりが軽い方、もしくはまったくなかったという方がいる一方で、つわりが重いケースもあります。つわりがあるかどうか、症状の重さやその期間などは人によってさまざまです。
このように、つわりの期間や症状をあらかじめ断定するのは難しいため、自分に合った対処方法で乗り切る必要があります。
つわりが始まるサイン
つわりの症状はその人ごとに異なりますが、代表的なものを紹介します。
吐き気、おう吐
突然ひどい吐き気におそわれたり、実際に吐いてしまったりするつわりの代表的な症状です。吐き気が起こるきっかけはさまざまで、ご飯が炊けるにおいや洗剤の香りなどで吐き気を感じる方もいます。
突然気持ち悪くなる
これまでは平気だったものに気持ち悪さを感じるようになります。多くの方が経験しているのは、においです。好きだったにおいが突然苦手に感じるようになったり、妊娠前は気づかなかったようなにおいを感じ取ったりと、不快感が増えることがあります。また、通勤電車や車などの乗り物酔いがひどくなる方もいるようです。
眠気が強くなる
いくら寝ても眠気が引かず、頭がぼんやりとする時間が1日中続くことがあります。また、強い眠気に襲われてしまい、仕事や日常生活に支障が出てしまうことも。
上記で紹介した症状以外にも、「食の好みが急に変わった」「立ちくらみが起こるようになった」など、さまざまな変化が起こります。なんとなく体調に異変を感じることがあれば、もしかしたらつわりの症状かもしれません。
つわりがひどい人の特徴
つわりがあるかどうか、また症状の重さが違う理由はいくつか考えられますが、原因をひとつに絞るのは難しいでしょう。なぜなら、生活環境や心理的な状態は人それぞれ異なるためです。
つわりの原因は特定されていないものの、つわりに影響を及ぼす要因と考えられているものがあります。それはホルモンバランスの変化やストレスです。
妊娠すると、「hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)」というホルモンが分泌され、腸の働きの抑制や吐き気を起こす別のホルモンの分泌を促すようになります。急激に変化していくホルモンバランスに身体が対応できていない、というのも考えられる要因のひとつです。
また、家事や仕事などで精神的なストレスを感じている方、身体の変化や精神的な負荷が体調に出やすい方は、つわりがひどくなりやすいようです。
つわりは妊娠中の多くの方が経験するものですが、次のような症状が表れた場合は要注意です。
・数日間にわたって、食事ができていない
・妊娠前より5㎏以上体重が減少した
・食べてもすぐに吐いてしまい、脱水の可能性がある
日常生活に支障が出るほどの深刻な状態は『妊娠悪阻(にんしんおそ)』の可能性があります。全体の1%~2%の方に起こり、医師の診察や治療が必要です。経産婦や多児妊娠のケースに起こりやすいといわれており、なかには入院が必要になる場合もありますので、必ず医師に相談するようにしましょう。
まとめ
つわりが始まる時期や症状には個人差が大きいため、「いつから始まるんだろう……」と、不安に感じるものです。重い症状になる場合に備えて家事の負担を減らしたり、リラックスできる環境を作ったりと、乗り切るための対処方法を考えておきましょう。つわりの時期に無理は禁物ですので、周りの協力を得たり、日々の生活で無理をしないようにしながら、十分に身体を労わってくださいね。