母乳育児のメリット・デメリットとは?主な悩みの解決方法をご紹介

赤ちゃんを母乳で育てたい!と思っている人も多いと思います。母乳育児にはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。母乳育児の主な悩みとその解決法について紹介します。
母乳育児のメリット・デメリット
母乳育児にはさまざまなメリットとデメリットがあります。ここでは、そのメリットとデメリットを赤ちゃん目線とママ目線で見てみましょう。
赤ちゃんへのメリット・デメリット
赤ちゃんへのメリットは、母体から十分な栄養が得られるという点があります。免疫力を高めて感染症などから赤ちゃんを守ってくれるため、母乳は赤ちゃんにとってメリットが大きいです。
また、ママの乳首に吸い付くことによって、あごの筋肉が発達したり、強い歯が作られたりするメリットもあります。長い目でみると、赤ちゃんの成長や健康に大きなメリットをもたらすのです。
一方でデメリットは、母乳の消化が良いがために赤ちゃんがすぐに空腹になってしまう点が挙げられます。空腹になると赤ちゃんが泣きだすので、その頻度が高くなってしまうのはデメリットです。
ママへのメリット・デメリット
ママのメリットは、体重が戻るのが早くなるという点が挙げられます。母乳は作るためにカロリーを消費するため、その分早く妊娠前の体重に戻ることができるのです。
ほかにも、授乳によってオキシトシンという成分が分泌されて、子宮の回復を早めてくれるメリットがあります。ママにとっても母乳育児はメリットがたくさんあるのです。
一方でデメリットは、体の負担が大きいことです。ミルクならママ以外の人があげることができますが、母乳はママしかあげることができません。そのため、ママに多くの負荷がかかってしまうのがデメリットです。
母乳育児にはメリットとデメリットの両方があります。しかし、赤ちゃんの健やかな成長と親子の絆を深めるには母乳とミルクに違いはありません。母乳育児でなければならないということもないのです。
母乳育児のポイント
母乳は、ミルクと違って定期的に一定量出るものではありません。そのため、生後すぐの授乳は赤ちゃんが欲しがったときに飲むだけあげましょう。その後、生後2~3ヶ月は7回~8回、生後3~5ヶ月は6回~7回あげるのが理想的です。
上手に授乳するには抱き方や姿勢にもポイントがあります。最も授乳しやすいのは交差横抱きです。椅子に座って赤ちゃんの顔とおっぱいが向かい合うように抱き、赤ちゃんのおなかとママのおなかをくっつけるイメージで授乳するものです。赤ちゃんの下にクッションを置くとより楽に授乳できます。
また、座っているのがつらいときの授乳法として添い乳があります。これはママと赤ちゃんが向かい合って横向きに寝転んで、片手で赤ちゃんを支えながら赤ちゃんの顔とおっぱいを向き合わせて授乳する方法です。体がつらいママにとっては非常に楽な姿勢になります。
授乳が終わったらげっぷをさせましょう。赤ちゃんを肩に担ぐように縦抱きし、背中を優しく擦ってあげるとげっぷします。できるだけ毎回げっぷをさせるように意識しましょう。
母乳育児の悩みを解決
母乳がどれだけ出ているかわかりづらいため、赤ちゃんに母乳が足りているかどうか心配になる人も多いでしょう。その場合は、赤ちゃんの体重がポイントです。1日に20g以上増えていれば母乳が足りているということになるので、体重を目安にして判断しましょう。
逆に母乳が足りていないときは、体重が思うように増えず、赤ちゃんに元気がない、飲んだ後すぐにおっぱいを欲しがるなどのサインがあります。見逃さないように気を付けましょう。
授乳を続けていると、赤ちゃんの吸い方や抱き方などによって乳首に傷ができることもあります。そういったときは、母乳を乳首に塗るのがおすすめです。母乳には皮膚を再生する作用があるため、母乳を塗って様子を見ましょう。
まとめ
今回は母乳育児について紹介しました。母乳育児にも多くのメリットやデメリットがあります。赤ちゃんがママとコミュニケーションをとりながら健やかに育つことが最も大切であるため、2人のペースで授乳すれば大丈夫です。こうしなければならない、ということはありませんので、赤ちゃんに合わせて授乳を進めていきましょう。