赤ちゃんがインフルエンザに!?予防と対策

毎年、11月下旬から12月上旬に流行するインフルエンザ。今年は例年よりも早く流行しだしているなんてニュースを聞くと、赤ちゃんがいるご家庭は心配で気が気でないかもしれません。そこで今回は、赤ちゃんはインフルエンザにかかるのか、どのように予防したらいいか、という点についてお話します。また、もしも赤ちゃんがインフルエンザにかかってしまった場合の過ごし方についても解説しますので、参考にしてみてください。
目次
インフルエンザを予防する為に心がけたいこと
インフルエンザにかかると高熱や吐き気におそわれてとても辛いですよね。ここではそんなインフルエンザを予防する方法を紹介していきます。
●赤ちゃんはインフルエンザにかかりにくいって本当?
そもそも生後6ヶ月までは赤ちゃんは病気にかかりにくいといわれています。それは、赤ちゃんが受動免疫(母子免疫)を胎盤と初乳を介してお母さんから受け取っているからです。赤ちゃんもインフルエンザにかかることはありますが、この受動免疫を持っていることで重症化することは少ないといわれています。ですが、インフルエンザにかかると肺炎や気管支炎などの合併症を引き起こすこともあるので、予防を心がけておくことは大切です。
●不要不急の外出を控える
インフルエンザにかかった人がくしゃみやせきをするとウイルスを含んだ分泌物が飛び散り、それが鼻や口から入ってしまうとインフルエンザにかかってしまいます。なので、インフルエンザが流行っているときに外出すると、赤ちゃんにも感染してしまうリスクが高くなるのです。
インフルエンザが流行っている季節には、とりわけ不要不急の外出を控えるとよいでしょう。外出しなければならない場合は、ベビーカーの幌を下げる等で予防をしてください(※2歳未満の子どもにマスクをするのは危険です)。インフルエンザの予防は、昔からいわれている「うがい・手洗い」です。外出先から帰ってきたら赤ちゃんの手の甲、手のひら、指と指の間、手首をきちんと洗ってあげましょう。
うがいができれば、のどに付着したウイルスを追い出すことができますが、上手にうがいがまだできないのであれば、お茶などを飲むだけでも予防になります。
インフルエンザのワクチン接種は何歳から?
生後6ヶ月以上からワクチン接種を受けることができますが、まずはかかりつけ医と相談するようにしてください。また、親や兄弟がワクチンを接種しておくと、赤ちゃんの感染のリスクを下げることもできます。特にご兄弟が保育園や幼稚園、学校に通っている場合は、ご兄弟にもワクチン接種をしておいたほうがよいでしょう。
もしインフルエンザにかかってしまったら?
では、きちんと予防をしていたのに、インフルエンザにかかってしまった場合はどうすればよいのでしょうか。慌てずに行動ができるように、確認しておきましょう。
●すぐに病院を受診しよう!
高い熱と咳があったり、苦しそうに泣いていたり、意識が少しおかしかったり、という様子が見られたら、すぐに病院を受診するようにしてください。
もしも発熱や咳があるものの食欲があったり、比較的元気があったりするのであれば、すぐに病院に連れて行かずに家で少し様子を見てもいいでしょう。
●母乳やミルク,離乳食など、摂取できそうなものを無理なくあげよう
発熱していると、いつもより多くの水分が体の外に出てしまうので、母乳やミルクをあげて水分を補給することが必要になります。また、離乳食を食べられそうであれば食べさせることで体力が落ちるのを防ぐことができます。
●2次感染を防ごう
赤ちゃんがインフルエンザにかかってしまった場合、気を付けていてもお母さんやお父さんは育児をしているため感染してしまうということがあります。2次感染を防ぐために効果的なのは、インフルエンザにかかってしまった赤ちゃんが食事したり寝たりする場所を他のご家族と分けることも有効といわれています。こうすることで、ウイルスと接触する機会を物理的に減らすことができます。
こまめに手洗い・うがいをするとともに、赤ちゃんのインフルエンザがおさまるまでは、家の中でマスクを付けたりすることも予防に役立ちます。