赤ちゃんの平均身長って?家でできる身長測定方法もご紹介

赤ちゃんの身長は、発育状況を知るひとつの指標ですが、うまく測れずに困っているママ・パパも多いかと思います。今回は、赤ちゃんの身長はどのように伸びていくのかについて、また、家で上手にできる身長の測り方について解説します。
赤ちゃんの身長ってどのように伸びる?
赤ちゃんの身長は、月齢が小さいほど大きく伸びます。1歳になる頃には、生まれた時と比べ、25cmほど成長します。
1歳になるまでの身長の推移を、男の子・女の子別に分けると以下のとおりです。
月齢 | 男の子の身長(cm) | 女の子の身長(cm) |
---|---|---|
生後1ヶ月 | 50.9~59.6 | 50.0~58.4 |
生後2ヶ月 | 54.5~63.2 | 53.3~61.7 |
生後3ヶ月 | 57.5~66.1 | 56.0~64.5 |
生後4ヶ月 | 59.9~68.5 | 58.2~66.8 |
生後5ヶ月 | 61.9~70.4 | 60.1~68.7 |
生後6ヶ月 | 63.6~72.1 | 61.7~70.4 |
生後7ヶ月 | 65.0~73.6 | 63.1~71.9 |
生後8ヶ月 | 66.3~75.0 | 64.4~73.2 |
生後9ヶ月 | 67.4~76.2 | 65.5~74.5 |
生後10ヶ月 | 68.4~77.4 | 66.5~75.6 |
生後11ヶ月 | 69.4~78.5 | 67.4~76.7 |
生後12ヶ月 | 70.3~79.6 | 68.3~77.8 |
出典:「平成22年乳幼児身体発育調査の概況について」(厚生労働省)
このように、身長の伸び具合は個人差があるため、数値の範囲内に収まっていれば順調な発育と考えて問題ありません。数値の範囲外だとしても、医師や保健師が問題ないと判断すれば、ママ・パパは安心して成長を見守りましょう。
赤ちゃんの身長は家でも測れる!
赤ちゃんの身長が測れる場所といえば、病院、保健センター、デパートなどの赤ちゃん休憩室などが思い浮かぶでしょう。これらの場所には、赤ちゃん用の身長計が置いてありますが、身長計を使わなくとも家で身長を測ることができます。
ご自宅で身長を測る際には、次のいずれかの方法を試してみてください。
1つ目は、赤ちゃんを仰向けに寝かせて直接測る方法です。クッションなどの柔らかすぎる素材では、赤ちゃんの体が沈んでしまい、まっすぐ測れないため、ベビー布団に寝かせるのがおすすめです。
仰向けに寝かせたら、赤ちゃんの両足をまっすぐ揃えるようにして伸ばします。このとき、足を無理矢理引っ張ってしまうと股関節が脱臼してしまうおそれがあります。そのため、膝を伸ばす際には優しく伸ばしてあげましょう。
ある程度まっすぐになったら、頭から足までをメジャーで測ります。
2つ目は、壁を使って測る方法です。まずは赤ちゃんの頭を壁につけ、仰向けに寝かせます。次に、膝を伸ばしたうえで、赤ちゃんの足の裏に板・本・ダンボールなどを当てます。このときも、ベビー布団に寝かせる方法と同様、足を無理に伸ばさないようにしましょう。板などを置いた場所にテープなどで目印をつけ、壁から目印までの長さをメジャーで測ります。
測定する際、赤ちゃんの膝を伸ばしたり、メジャーで測ったりする作業をひとりで行うのは難しいものです。そのため、赤ちゃんの身長を測りたいときは、大人2人以上で行うと良いでしょう。
赤ちゃんの身長が伸びなくて心配…どうすればいい?
赤ちゃんの成長具合には個性があり、発育のパターンも1人ずつ異なります。早くから身長が伸び、その後は伸びが緩やかになる子もいれば、少しずつゆっくり伸びる子もいるため、過度に心配する必要はありません。
赤ちゃんの伸び具合が順調であるかを知るには、成長曲線を目安にすることをおすすめします。成長曲線とは、年齢と身長、体重をグラフで表した曲線です。母子健康手帳にも「乳児身体発育曲線」が掲載されているため、確認しておきましょう。
赤ちゃんの身長が標準偏差から大きく外れていなければ、問題がないケースがほとんどです。ただし、平均値との差が大きい場合や、身長の伸び具合が小さい場合は、ホルモン・染色体・骨などの病気が関係しているおそれもあります。気になる場合は、早めに小児科医へ相談するようにしましょう。
まとめ
赤ちゃんの身長は、自宅でも測ることができます。赤ちゃんの身長の伸び具合は個人差があるため、過度に心配する必要はないものの、成長曲線と比べて伸び具合が小さい、平均値との差が大きい場合は病院へ相談するようにしましょう。