タブレット学習は幼児期におすすめ!メリットや取り入れる際のポイントを解説

タブレット端末の普及により、子どもたちの学習方法も従来の紙媒体からデジタルへと変化しています。とはいえ、紙媒体の学習と比べて、どんなメリットやデメリットがあるのか、気になるママ・パパもいるでしょう。今回は、幼児期にタブレット学習をおすすめするメリットや注意点、取り入れる際のポイントを紹介します。
目次
タブレット学習とは?
タブレット学習は、書いて覚えるだけでなく、音声や映像を活用し、学習へのハードルを下げることができる手法です。特に、幼児期においては、学習内容を楽しく体験することが大切であり、タブレット学習はその点で有効な手段として注目されています。
タブレット学習のメリット
タブレット学習のメリットには、次のようなことがあげられます。
・視覚と聴覚を刺激しながら楽しく学べる
タブレット学習は、音や映像で視覚と聴覚を刺激しながら、楽しく学ぶことができます。アニメーションや音声による解説で、子どもたちの関心を高め、ゲームのように取り組めるのがポイントです。学習への心理的な抵抗感が減り、知的好奇心が育まれやすくなります。また、複数の感覚を同時に使うことで、記憶に残りやすくなります。
・動画を活用することで複雑な内容を理解しやすくなる
動画で学ぶと、具体的にイメージしやすくなり、子どもが理解しやすくなります。特に、間違えた問題の解説動画をみることで、つまずいた部分やどうすれば正解できたのかなどが、わかりやすくなるでしょう。自分の頭で考え、修正する力が身につき、同じミスを繰り返さなくなります。
・子どもに合わせた学習が可能
タブレット学習では、子どもの学習状況や理解度に合わせて、学習内容を柔軟に調整できます。得意なことは伸ばし、苦手なことは基礎から丁寧に学べるのが特徴です。自分のペースで学習を進められるので、モチベーションを維持しやすくなります。
・反復学習できる
間違えた問題や苦手な分野を、繰り返し学習できるのもメリットのひとつです。反復学習することで、知識が定着しやすくなり、苦手な分野を克服しやすくなるでしょう。学習履歴を確認できるため、どの部分が苦手なのかを客観的に知ることができ、対策しやすくなります。
・学習の進捗状況と成長を可視化できる
学習の進捗や成長をグラフや数値で確認できるのも魅力です。具体的な学習目標を設定しやすくなり、子どもの成長を可視化できるため、ママ・パパも効率良く学習のサポートができます。
タブレット学習のデメリット
タブレット学習のデメリットは、下記の通りです。
・目の疲れや視力低下のリスクがある
タブレットの長時間使用は、子どもの目に大きな負担をかけ、視力低下のリスクを高める可能性があります。特に、幼児期は発達段階であり、タブレットの影響を受けやすいため注意が必要です。1日の学習時間を30分以内にしたり、こまめな休憩を挟んだり、ブルーライトカットフィルムを活用したりするなどの対策をしましょう。
・書く機会が減ってしまう
タブレット学習は選択式の問題が中心のため、文字を書く頻度が下がってしまいます。幼児期は筆圧感覚を養う上でも、タブレット学習とあわせて、「書く」ことも意識して取り入れることが大切です。
・ほかのアプリが気になってしまう
タブレットには学習以外の機能も搭載されているため、学習中にほかのアプリやゲームが気になってしまうことがあります。学習に集中して取り組むために、不要なアプリは一時的に制限するのもおすすめです。
・理解の定着や深く考える習慣を身に付けるには工夫が必要
タブレット学習はスムーズに進められる仕組みが多く、解説や正解がすぐに表示されることも。そのため、自分でじっくり考える前に答えを確認してしまい、表面的な理解のまま終わってしまうケースがあります。
しっかりと理解を深めるには、答えにたどり着くまでの過程を自分なりに考えたり、間違えた問題を後から振り返ったりすることが大切です。ノートに考えを書き出すなど、一度立ち止まる習慣を取り入れると効果的です。
タブレット学習を取り入れる際のポイント
勉強の習慣は、毎日少しずつ続けることで身に付くものです。学習習慣を身に付けるためには、毎日決まった時間にタブレット学習を進めることが効果的です。
長時間の学習は、集中力の低下や疲労を招き、学習効率を下げてしまう可能性があります。学習時間を細かく設定し、こまめに休憩を挟みながら計画的に学習を進めることが大切です。
また、タブレット学習に頼り切らずに、ママ・パパも積極的に子どもと学習する時間をつくりましょう。一緒に学習することで、子どもの理解が深まり、記憶に残りやすくなります。できた部分を褒めながら行うと、子どもの学習意欲を高めることができるでしょう。
紙媒体の学習を取り入れることで、書く機会が得られて総合的な学習能力を高められます。タブレット学習と紙媒体の学習をバランス良く組み合わせ、子どもの成長をサポートしましょう。
まとめ
タブレット学習は、音と映像で楽しく学べるだけでなく、子どもに合わせた学習が可能です。学習状況の進捗を可視化できるため、効率良く勉強できるでしょう。ただし、視力低下のリスクや書く機会の減少、タブレットで遊んでしまうなどのデメリットもあげられます。ママ・パパも子どもと一緒に学習する機会を設けたり、紙媒体の学習も取り入れたりしながら、タブレット学習を活用しましょう。