蕎麦は何歳から食べられる?与える際の注意点や蕎麦アレルギーの症状・対処法も紹介
日本の代表的な麺料理といえば「蕎麦」。香り高く大人からも人気ですが、子どもにはいつから与えてよいのか、またアレルギーのリスクについて不安を感じる親御さんも少なくありません。今回は、蕎麦を食べさせる目安の時期や注意点、アレルギーの症状や対処法について詳しく解説します。
目次
蕎麦は何歳から食べても良い?

実は、蕎麦を子どもに与えてよい明確な時期は定められていません。一般的には、1歳~1歳半ごろを目安に与えることが多い傾向にあります。
その理由として、以下の点があげられます。
アレルギーリスクが高い食品である
蕎麦は食物アレルギーの原因食品のひとつとして知られており、少量でも強い反応を起こす可能性があります。初めて与えるときは特に慎重になる必要があります。
消化に時間がかかる
蕎麦はうどんやおかゆと比べると消化にやや時間がかかります。そのため、消化機能が発達してきた時期に、無理のない範囲で少しずつ試すのが望ましいです。
無理に早く与える必要はありません。子どもの食の進み具合や体調をみながら、ゆっくり進めていきましょう。
子どもに蕎麦を食べさせる際の注意点
蕎麦は与える時期だけでなく、与え方にも注意が必要です。以下の点を意識しましょう。
体調が良い平日の日中に与える
体調が悪いときはアレルギー反応が出やすくなるといわれています。初めて蕎麦を試すときは、元気で体調が良い日を選びましょう。また、平日の日中であれば、万が一症状が出てもすぐに病院を受診できます。
ごく少量から与える
蕎麦アレルギーはごくわずかな量でも症状が出る場合があります。初めてのときは、ほんの一口からスタートしましょう。
心配な場合は、蕎麦そのものではなくゆで汁を一口試すのも一つの方法です。
食後2~3時間は様子を見る
アレルギー症状は食後すぐに出ることもあれば、数時間後に現れることもあります。食べさせたあとは2~3時間、子どもの様子をよく観察してください。
蕎麦アレルギーの主な症状

蕎麦アレルギーは多様な症状として現れます。代表的なものとしては、以下の通りです。
・目の症状:充血、かゆみ、腫れ
・口の症状:腫れ、口の中の違和感
・鼻の症状:鼻水、鼻づまり、くしゃみ
・皮膚症状:かゆみ、じんましん、湿疹
・呼吸器症状:呼吸困難、咳、声のかすれ
・消化器症状:吐き気、腹痛、嘔吐、下痢
神経症状:ぐったり、不機嫌、意識がもうろう
重篤な場合はアナフィラキシーと呼ばれる全身性の強い反応を起こすこともあります。これは命に関わるため、即座の対応が必要です。
蕎麦アレルギーの症状が見られた場合の対処法

もし症状が現れた場合は、以下の対応を心がけてください。
口の中や周りを確認
蕎麦のかけらが残っていれば取り出し、可能であればうがいをしましょう。手や顔に触れている場合も洗い流しておきます。
呼吸困難や嘔吐が見られる場合はすぐに救急要請
アナフィラキシーショックの可能性があります。迷わず119番に通報してください。
軽い症状でも、初めての場合は小児科やアレルギー科を受診して相談することをおすすめします。
蕎麦アレルギーの場合は加工食品にも注意
蕎麦は麺類だけでなく、意外な食品にも含まれていることがあります。以下は注意したい例です。
・そば粉パン
・そばボウロ
・そばまんじゅう
・そばかりんとう
・そば粉のクレープ
・そば茶
・韓国冷麺
・香辛料(こしょうに混ざっている場合あり)
特に加工食品は、商品名だけでは分からないことも多いため、原材料表示を必ず確認する習慣をつけましょう。
まとめ
蕎麦は栄養価が高く健康的な食品ですが、アレルギーリスクのある食材です。子どもに与えるのは1歳~1歳半ごろを目安にし、体調が良い日にごく少量からスタートすることが大切です。食後はしばらく様子を見守り、異変があればすぐに医療機関を受診しましょう。
また、蕎麦アレルギーがある場合は、麺類以外の加工食品にも注意が必要です。日頃から食品表示をチェックし、安心できる環境で子どもの食事をサポートしてください。