赤ちゃんの寝返りはいつから!サポートやトレーニング法も解説

赤ちゃんが自力で動く最初の動作が寝返り。寝返りができたらちょっとした記念日になるほど、成長した証として喜ばれる動作です。赤ちゃんの寝返りはいつごろから始まるのでしょうか。ここでは、赤ちゃんが寝返りを始める時期や注意点について紹介します。
目次
赤ちゃんはいつから寝返りが出来る?
1.そもそも「寝返り」とは
そもそも寝返りとは、赤ちゃんがあお向けの体勢から体をひねり、うつ伏せになることを指します。左右どちらからひねっても、うつ伏せになっていれば寝返りができている状態です。体勢を変えられるかどうかも重要ですが、上半身をバランス良く支えられるかどうかも重要となります。
寝返りは赤ちゃんの成長の重要な一過程です。寝返りをするようになると、赤ちゃんの視野が一気に広がり、大人と同じ方向から、ものを見ることができるようになるので、好奇心と豊かな心を育むことができます。また、体全体の筋肉が鍛えられ運動機能の発達も促します。
2.赤ちゃんが寝返りをはじめる時期の目安
寝返りを始める時期は個人差が大きいですが、一般的には4ヶ月~6ヶ月頃が多いです。3ヶ月で首が座り、6ヶ月ほどで起き上がってお座りをする赤ちゃんが多いのですが、お座りをする前後に寝返りをし始めます。腰回りや首、腕の筋肉が発達してきているという証拠にもなるので、喜ばしいですよね。
ただ、成長のスピードは赤ちゃんによって違います。そのため、6ヶ月前後で寝返りがはじまらなくても「うちの子は遅い…」とあまり深刻にならなくても大丈夫。実際には、7ヶ月や9ヶ月で寝返りがはじまる子もおり、赤ちゃんによって開始時期はまちまちなので、気負わずに成長を見守りましょう。
3.赤ちゃんが寝返りしないときは受診すべき?
赤ちゃんの発達は個人差が大きいものです。そのため、6ヶ月検診で寝返りをしなくても、心配することはありません。不安な場合は次回の乳幼児健診で相談してみましょう。その際は、身長体重が成長曲線に沿っているか確認することも大切です。
生後3ヶ月よりも前に寝返りをする、もしくは後ろに反り返るような姿勢をしている場合は、筋肉の過緊張が起こっている可能性があるため、小児科を受診しましょう。赤ちゃんを観察しながら、「おかしいかも」と思ったら迷わず受診するのがおすすめです。
赤ちゃんの寝返りをサポートする方法
なかなか寝返りを始めない赤ちゃんでも、基本的に寝返りを練習する必要はありません。とはいえ、練習まではいかなくても、スキンシップやコミュニケーションの一環として、軽めの寝返りトレーニングをするのはおすすめです。
赤ちゃんは、寝返りが完全にできなくても、寝返りをしようとする動作を始めるので、そのサポートをすることで、上手に寝返りができるようになります。周りの赤ちゃんと比べてしまい、落ち込むこともあるかもしれませんが、気長に寝返りができるようになるのを見守りましょう。
1.寝返りトレーニングを始めるタイミングと注意点
赤ちゃんが寝返りをしようとして、体をひねろうとしたり横向きになろうとしたりしてもうまくいかない場合には、腰と背中に手を当てて、寝返りしやすいようにやさしく支えてみましょう。ちょっと手を貸すだけでコツをつかんで自分でできるようになります。
また、ふわふわの布団は寝返りしにくいので、硬めのマットを敷いてあげるのもおすすめです。
他にも、手足や腰などが動かしやすい服を着せてあげると、活動的になって寝返りがしやすくなります。
トレーニングは、赤ちゃんのペースに寄り添いながら行うのが大切です。寝返り先の方向から名前を呼んだり、赤ちゃんの好きなおもちゃを置いたりすることも良い方法です。親子で遊ぶ感覚で、楽しくトレーニングをしてみましょう。
寝返りのサポートとともに、寝返りをするのに安全な環境を整えておくことも大切です。赤ちゃんが転がっても物にぶつからないように、安全かつ広い場所を確保しましょう。
2.寝返りトレーニングの手順
寝返りのトレーニングをするなら、遊び感覚で軽めに行うのがおすすめです。以下にその手順を紹介します。
1.左手で赤ちゃんの両足を持つ
2.空いている右手で赤ちゃんの右手を持って、赤ちゃんを左向きに少し引っ張り、ゆっくりと寝返りさせる
3.反対側も同じように寝返りさせる
これを左右で1~2回ずつ行いましょう。赤ちゃんが嫌がっている場合は、無理にする必要はありません。あくまでも遊び感覚で、赤ちゃんの機嫌が良いときに行うのがベストです。嫌々トレーニングをさせてしまうと、赤ちゃんにとってストレスとなってしまいます。
赤ちゃんが体を動かしやすくするのが大切なので、遊びに誘って体を動かす運動をすることも心がけましょう。また、ぬいぐるみやおもちゃを目の前で振って、赤ちゃんの興味を引くのもおすすめです。一緒に横になって、赤ちゃんに声をかけるのも良いでしょう。
トレーニング中は、赤ちゃんが変な方向に体を曲げるなどで、窒息や転落などの危険もあります。絶対に目を離さないようにしっかりと見ておきましょう。
赤ちゃんの寝返りがはじまったら環境を整えよう
赤ちゃんは、しばらくは同じ方向にしか寝返りをしない子も多いです。広い部屋でも、ひたすら同じ方向にころころと寝返りを続けるので、壁にぶつかることもよくあります。壁にぶつかるぐらいならまだよいのですが、ベビーベッドの上に寝かせる場合、寝返りによってベッドから転落してしまうおそれもあるのです。
大人から見たら大して高くない段差やベッドでも、赤ちゃんが勢いよく落ちてしまうと大変。大けがにつながりかねないので、寝返りが始まったらベッドに寝かさないように気を付けましょう。また、やむを得ずベッドに寝かせる場合は、目を離さないようにしてください。
1.うつぶせ寝に注意
寝返りをすると、うつぶせ寝になってしまう赤ちゃんもいます。息がしにくくなってしまうので、うつぶせ寝にならないように注意して見ておきたいところ。手が体の下に入ってしまったり、首が変な向きに曲がってしまったりすることも考えられるので、苦しい思いをさせないように気を付けましょう。
2.誤飲に注意
赤ちゃんは寝返りができるようになると、寝返りで部屋中を移動することになります。行動範囲が広がるので、アクセサリーやティッシュなど、赤ちゃんが口の中に入れてしまいそうなものは片づけておきましょう。
3.掃除はこまめに
赤ちゃんが寝返りを始めると、気づいたら部屋のあちこちにころころと転がっていってしまいます。部屋の隅っこのほこりが溜まっているエリアにもお構いなし。赤ちゃん自身がモップとなって、部屋のあちこちやベッドの上にほこりを運んでしまうことになります。赤ちゃんの体にも良くないので、部屋の掃除はこまめに、ていねいに行いましょう。
まとめ
寝返りは、赤ちゃんの成長を見守る周囲の大人にとって、非常に大きな第一歩です。赤ちゃんも、自分で移動できるようになってうれしいのか、部屋中をころころと転がって移動していきます。そんなかわいらしい赤ちゃんの成長を優しく見守りたいですね。
もちろん、寝返りの時期には個人差があるので、同じような月齢のほかの赤ちゃんが寝返りを始めたからといって、我が子の成長が遅いというわけではありません。いつかは必ず寝返りをするようになるので、焦らずに根気強く成長を見守りましょう。