子どもの財布はいつから持たせる?選び方と教えるべきお金のルール
「そろそろ子どもに財布を持たせても良いかな?」と考えているママ・パパは多いのではないでしょうか。お小遣いを渡し始めたときや、一人で出かける機会が増えたときなど、財布デビューのきっかけは家庭によってさまざまです。せっかく財布を持たせるなら、お子さんに合った時期や財布選び、お金との向き合い方も一緒に押さえておきたいところです。今回は、子どもに財布を持たせるタイミングや選び方、注意点について解説します。
子どもにいつから財布を持たせる?

子どもに財布を持たせる時期は家庭によってさまざまですが、大きく3つのタイミングが目安になります。お子さんの成長や生活環境に合わせて、焦らず判断してみてください。
1. お小遣いを渡し始めるタイミング(小学1年生〜)
定期的にお小遣いを渡し始めるタイミングは、財布デビューの大きなきっかけになります。
東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所が行った調査によると、小学1〜3年生のお小遣いの平均は月額521円という結果が出ており、多くの家庭でこの時期からお小遣いを始めていることがわかります。
毎月決まった金額を渡すようになると、小銭をきちんと管理するための財布が自然と必要になってきます。最初は「自分のお金を大切に管理する」という習慣を身につけることを目的に、シンプルな小銭入れタイプからはじめると良いでしょう。
出典:東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所「子どもの生活と学びに関する親子調査2021」
2. 子どもだけで遊びや習い事に出かけるようになったとき
小学生になると、親の付き添いなしで行動する機会が増えてきます。友達と公園や駄菓子屋に行ったり、塾や習い事への移動中に自分で交通費を払ったり、飲み物を買ったりする場面が出てきます。
こうした「自分でお金を使う機会」が生まれたときが、財布デビューの絶好のタイミングといえます。親の目が届かない場所でお金を扱うことになるため、持ち歩き方や使い方のルールをあらかじめ一緒に決めておくと安心です。
3. 子ども自身が興味を持ったとき
「自分の財布が欲しい!」という子どものひと言も、財布デビューのサインです。子ども自身が興味を持ったタイミングは、お金への関心が芽生えている証拠でもあります。
家庭の状況や子どもの成熟度に合わせて、本人の気持ちを尊重しながら柔軟に対応するのもおすすめです。
子ども用の財布の選び方

いざ財布を選ぶとなると、種類の多さに迷ってしまうこともありますよね。子どもが実際に使いやすく、紛失リスクも低い財布を選ぶために、以下のポイントを参考にしてみてください。
小銭の出し入れがしやすいもの(がま口・マジックテープ)
子どもが使いやすい財布を選ぶ上で、小銭の出し入れのしやすさは重要なポイントです。特に低学年のうちは手先がまだ十分に発達していないため、レジでもたつかないよう、小銭が見やすく取り出しやすい構造を選びましょう。
がま口タイプは口が大きく開くため、中の小銭をひと目で確認しやすく、スムーズに取り出せるのが魅力です。 一方、マジックテープタイプは開閉が簡単で、小さな手でも無理なく扱えます。どちらも低学年の子どもにとって使いやすいタイプといえるでしょう。
紛失防止に役立つ「首掛け紐」や「チェーン」付き
子どもは、ポケットや鞄から財布をうっかり落としたり、どこかに置き忘れたりすることが少なくありません。そのため、紛失防止機能が付いた財布を選ぶと安心です。
首掛け紐付きのタイプなら、財布を首から下げて持ち歩けるため、落としてしまうリスクを軽減できます。
また、チェーンやカラビナ付きのタイプであれば、鞄のDカンなどに取り付けられるので、財布ごと紛失してしまうのを防ぎやすくなります。
子どもの手に合った小さめのサイズ
大人用の財布はサイズが大きく、子どもの小さな手では扱いにくいことがあります。最初は小銭入れをメインとしたコンパクトなサイズから始めるのがおすすめです。
ランドセルのポケットや体操服袋の中に入れやすいサイズかどうかも、選ぶ際のチェックポイントになります。お札を入れる機会が増えてきた高学年以降に、徐々に機能性の高い財布へ移行していくと良いでしょう。
子ども自身が愛着を持てるデザイン
子どもが「これが好き!」と感じるデザインを選ぶことも重要です。お気に入りのデザインやキャラクターのものを選ぶことで、「大事なものを自分で管理する」という習慣がつきやすくなります。
財布選びの際はぜひ子ども自身に一緒に選んでもらい、愛着を持って長く使える一品を見つけてあげましょう。
子どもに財布を持たせる際の注意点

財布を渡すだけではなく、お金との正しい向き合い方をママ・パパが丁寧に教えることも欠かせません。ここでは、子どもに財布を持たせる際の注意点について紹介します。
まずは親子で一緒に買い物の練習をする
初めて財布を持たせるときは、いきなり子ども一人で使わせるのではなく、ママ・パパと一緒に買い物をしながら使い方を練習することが大切です。
お店でお金を出す方法や、お釣りを受け取る流れ、自動販売機や券売機の使い方などは、実際に体験してみないと感覚がつかみにくいものです。慣れないうちは、お釣りを受け取り忘れたり、財布をレジに置き忘れたりすることもあるでしょう。
一度教えて終わりではなく、何度か繰り返し練習することで、子どもも自信を持ってお金や財布を扱えるようになります。
「お金の貸し借り」「奢ること」は禁止する
友達同士でのお金の貸し借りや奢り合いは金銭トラブルにつながりやすいため、しないよう子どもと約束し、家庭でルールを決めておきましょう。
子ども同士では、「貸した」「借りた」という認識にずれが生じやすく、返済をめぐって友人関係がこじれてしまうこともあります。
また、「前に奢ってもらったから、今度は自分が奢る」といったやり取りが続くと、必要のない出費が増え、適切な金銭感覚を身につけにくくなる可能性があります。
特に低学年のうちは、「奢る」という行為の意味やお金の重みを十分に理解できないこともあります。単に禁止するだけでなく、なぜ貸し借りや奢り合いをしてはいけないのか、理由もあわせて丁寧に説明しましょう。
レシートをもらう・お小遣い帳をつける習慣をつける
使ったお金を振り返られるよう、買い物をしたら必ずレシートをもらうようルールにしておきましょう。
レシートを見返すことで、お釣りに間違いがなかったか、買い忘れがなかったかを確認できるほか、「これは〇〇円だったね」というように、親子でモノの値段について話し合うきっかけにもなります。
あわせて、お小遣い帳をつけて残金を確認する習慣を身につけておくと、お金への意識がより高まります。細かく記録するのが難しい場合は、簡単なメモ程度から始めても構いません。
持ち歩くのは必要最小限にし、大金を持たせない
紛失や使いすぎを防ぐためにも、外出前は財布に必要以上のお金を入れないようにしましょう。あらかじめ家庭で「〇〇円まで」と上限を決めておくと、子どももお金の価値や金額の感覚を身につけやすくなります。
また、お年玉やお小遣いが貯まって手持ちのお金が増えた場合も、全額を持ち歩かせるのではなく、必要な分だけを財布に入れる習慣を子どもがつけられるようサポートしましょう。
まとめ
子どもの財布デビューは、お小遣いを渡し始める時期や一人で出かける機会が増えたタイミングなど、成長に合わせて見極めることが大切です。財布選びでは、小銭の出し入れのしやすさや紛失防止機能、子どもの手に合ったサイズを意識すると、無理なく使い続けられます。まずは親子で買い物の練習をしながら、お金との正しい向き合い方を少しずつ伝えていきましょう。