夏休みの自由研究テーマ6選!学年別におすすめのテーマを紹介

自由に課題を見つけて自分の力で調べていく自由研究は、夏休みの宿題として定番の学習です。身近なものを活用した自由研究を行えば、普段の生活では気づけない新しい発見ができ、子どもたちにとっても良い経験になります。今回は、夏休みの自由研究におすすめのテーマを、学年別に解説します。
目次
小学1~2年生におすすめの自由研究
小学校低学年の子どもには、用意するものや実験の手順が簡単で、結果が分かりやすいテーマを選ぶのがおすすめです。
くだものが水に浮くか実験
身近なくだものが水に浮くかどうかの実験です。
用意するもの
・くだもの(りんご、バナナ、ぶどうなど皮がついているもの)
・水槽(くだものが入る程度の器)
・水
やり方は簡単で、水を張った水槽にくだものを入れていくだけです。くだものを入れるときは、下記の要領で浮くか沈むかを比べてみましょう。
・そのまま入れる
・半分に切って入れる
・皮をむいて入れる
・皮をむき、冷凍させたものを入れる
くだものが浮くか沈むかは、比重によって変わります。皮をむいたり、凍らせたりすることで比重が変わり、同じくだものでも浮いたり沈んだりするのです。くだものだけでなく、野菜でもできるので試してみてください。
葉っぱの形を比べてみる
家の近くなどに生えている植物の標本を作り、葉っぱの大きさや特徴をまとめる自由研究です。
用意するもの
・新聞紙
・板
・重しになるもの(図鑑などの本でも可、10kgくらいあると良い)
・木工用接着剤
・A4サイズの厚紙、クリアファイル
やり方
1.集めた葉っぱは新聞紙に挟みます。
2.葉っぱ入りの新聞紙→板→重しの順に重ねておし葉にします。
3.新聞紙を毎日変えながら、4~5日かけて乾燥させます。
4.葉っぱ全体が平らになったら厚紙に木工用接着剤貼り付け、植物の名前や葉っぱを取った場所などを一緒に書いて標本の完成。
完成した標本はクリアファイルに入れ、葉っぱの大きさや形などを比べてみましょう。
葉っぱを取るときは、必ず保護者の方が付き添って行くようにします。私有地と思われる場所から勝手に植物を取らないように注意しましょう。また、帽子の着用や水分補給など熱中症対策のほか、虫よけ対策などもしておくと安心です。
小学3~4年生におすすめの自由研究
小学校中学年の子どもには、科学実験のようなテーマを選んだり、植物の栽培などある程度時間をかけたりして行うテーマを選ぶのがおすすめです。
10円玉をピカピカにする実験
くすんでしまった10円硬貨を新品のようなピカピカにする実験です。
用意するもの
・くすんだ10円硬貨(5~7枚程度)
・小皿(汚れても良いもの)
・綿棒
・ティッシュペーパー
・水
・台所用洗剤
・調味料(しょうゆ、ソース、酢、レモン果汁、トマトケチャップ、ラー油、タバスコなど5種類程度)
やり方
1.ティッシュペーパーに台所用洗剤を含ませて大まかな汚れを取ります。
2.小皿に10円硬貨を少し間隔を空けて並べ、比較用に写真を撮ります。
3.綿棒にそれぞれの調味料を含ませ、各10円硬貨に垂らします。
4.15分程度置いたら、ティッシュペーパーでやさしく拭き取って汚れを比較しましょう。
10円硬貨には銅が使われており、くすむのは銅と酸素が結合して酸化することで茶色い膜ができることが原因です。そこに酸が入ったものを加えると、酸と酸素が結合する「還元」という反応が起き、くすみの膜が取れてピカピカになります。
さらに食塩が加わると、還元反応を促進するのでよりピカピカになるのもポイントです。調味料の原材料表示と10円硬貨の変化を照らし合わせてみましょう。
大豆からもやしができる様子を観察
身近な食材であるもやしを大豆から育てる自由研究です。
用意するもの
・大豆(生のもの、炒り豆は不可)
・ガラス瓶(広口で、中が見える透明のもの)
・ガーゼ
・輪ゴム
やり方
1.瓶の1/4くらいまで大豆を入れ、瓶の8分目くらいまでを入れます。
2.瓶の口にガーゼをかぶせて輪ゴムでとめ、1日水に浸けておきます。
3.2日目以降は瓶を横にして、朝晩水を入れて大豆を湿らせます。
大豆を水に浸けておくのは1日目だけです。ガーゼをつけたら外さず、2日目以降はガーゼを1日2回、水を入れて捨てます。保管場所は、暗くて風通しの良い場所を選びましょう。瓶がいくつかあれば、日当たりの良い場所や冷蔵庫の中など、環境が違う場所で育てて比較するのもおすすめです。
5日ほど経つと根が伸び、もやしらしい見た目に変わっていきます。育てたもやしは衛生面で食用には適さないので、食べずに廃棄しましょう。
小学5~6年生におすすめの自由研究
小学校高学年になると、環境問題やエネルギー産業などに関する学習が始まります。自由研究でも身近な素材を使って学ぶことで、日々使う電気やガスへの理解が深まったり、食品ロスを防ぐが高まったりするのでおすすめです。
太陽光でお湯をつくる実験
色をつけたペットボトルでお湯を沸かす実験です。
用意するもの
・ペットボトル
・アクリル絵の具を数色(塗った面が不透明になるもの)
・筆、水入れ
・温度計
・ダンボール(ペットボトルが立てられる程度の大きさ)
・水を入れたペットボトル(ダンボールに角度をつけるための台として)
・軍手
・時計
やり方
1.ペットボトルにアクリル絵の具を1色ずつ塗ります。すき間ができないように、丁寧に塗りましょう。
2.各ペットボトルに水を同量ずつ入れ、1本ずつ水温を測って記録しておきます。
3.しっかり蓋をしたら、ダンボールに1本ずつ寝かせて入れに当てます。水を入れたペットボトルをダンボールの後ろに置いて立てか、ペットボトル全体に太陽光が十分当たるように調節しましょう。
4.20分ごとに水温を測り、計2時間水温を観察します。
実験では、黒く塗ったペットボトルが一番水温が上がりやすくなります。これは、黒色が太陽光の1つである赤外線を吸収しやすい特性があるからです。ペットボトルや中の水が熱くなっていることもあるので、必要に応じて軍手を使ってやけどしないように注意しましょう。
食材を無駄なく使える料理を調べて作る
つい余らせてしまう食材をピックアップして、無駄なく使い切れるレシピを試したり、長持ちする保存方法を調べたりする自由研究です。
やり方
1.家に余っている食材や、捨ててしまうことが多い食材のリストを作ります。
2.インターネットを使い、食材を消費できるレシピを検索して実際に作ってみましょう。
3.実際に作ったレシピを、イラストや写真をまじえてまとめます。
4.使った食材について、長持ちさせる保存法も一緒に書くとなお良いでしょう。
まとめるときは、その食材が余りがちな理由や調理方法、保存方法などを分かりやすく書くのがコツです。応用として、自治体の食品ロス対策など行政の取り組みなども調べられると、さらに理解が深まります。
まとめ
自由研究のテーマはさまざまですが、自分が興味のあることを探すきっかけになったり、調べて結論を導く力を養ったりと、多くの学びが得られます。特別な材料がなくてもできるテーマもたくさんあるので、夏休みにぜひ取り組んでみてください。