うなぎは何歳から食べられる?子どもに食べさせる際のポイントや注意点も解説

栄養豊富でスタミナ食としても知られるうなぎですが、子どもにはいつから食べさせて良いのか迷いますよね。「離乳食で与えても良いのかな」「アレルギーが心配……」といった不安を抱えるママ・パパもいるでしょう。今回は、うなぎは何歳から食べられるのか、与える際のポイントや注意点について紹介します。
目次
うなぎは何歳から食べられる?
一般的に、離乳食が終わり、ある程度の消化吸収力がついてくる1歳半~2歳ごろからうなぎを少量ずつ与えることが推奨されています。うなぎは栄養豊富な食材ですが、脂質が多く消化に時間がかかるため、子どもに与えるタイミングには注意が必要です。
また、脂っこいものを食べると下痢をしやすい子どもに対しては、慎重に進めることが大切です。目安の時期にかかわらず、体質や胃腸の調子を確認しながら、与える時期を遅らせましょう。
うなぎを食べさせる際のポイント・注意点
子どもにうなぎを与える際は、いくつかの注意点があります。安心してうなぎを与えられるよう、食べさせる際に考慮すべきポイントを紹介します。
うなぎには150~200本の小骨がある
うなぎは他の魚に比べて小骨が多く、子どもに与えるには注意が必要です。小骨の数は150~200本にも及ぶといわれ、たとえ骨を丁寧に取り除いたつもりでも、細かい骨が残っていることがあります。子どもに与える際は、うなぎを細かく刻んでご飯に混ぜるなど、工夫することをおすすめします。
万が一、小骨が喉に刺さったような違和感を訴える場合は、ご飯を丸飲みさせる方法は避け、日中の場合は速やかに耳鼻咽喉科を受診してください。夜間であっても痛みが引かず、さらに痛みが強くなる場合は、早めに救急外来を受診することをおすすめします。
アレルギーを発症することもある
うなぎを食べることで、アレルギーを発症するリスクも考えられます。うなぎは魚介類の一種で、体質やその日の体調によってはアレルギー反応を引き起こす可能性があります。下記の症状がみられた場合は、小児科に相談しましょう。
・じんましんが全身にみられる
・喉のかゆみがある
・唇や口内が腫れている
・顔のむくみや腫れがみられる
アレルギーのリスクを考慮し、初めてうなぎを与える際は、平日の日中など小児科が開いている時間帯を選ぶようにしましょう。子どもに異変があった場合でも、日中であればすぐに対応できるので安心です。
タレの味の濃さに注意する
うなぎを与えるときは、味付けについても注意が必要です。市販のうなぎには、タレがたっぷりとかかっていることが多く、子どもが塩分や糖分を摂りすぎてしまう可能性があります。
離乳食を終えても、まだ味覚の発達段階にあるため、濃い味に慣れてしまうと、偏食や塩分過多の原因になりかねません。タレはごく少量にとどめ、素材の味を活かした白焼きを選ぶのもひとつの方法です。
ビタミンAも多く含まれているため食べすぎに注意
うなぎには、皮膚や粘膜の健康を保ち、免疫機能をサポートする働きがある「ビタミンA」が豊富に含まれています。
しかし、このビタミンAは脂溶性ビタミンであり、体内に蓄積されやすい性質があります。摂りすぎると健康への悪影響を及ぼす可能性があり、頭痛や吐き気、食欲不振などの不調が現れることがあるのです。
そのため、子どもにうなぎを与える際は少量から始めることが大切です。慣れてきた場合でも、1回の目安量は約40g、うなぎ1尾の1/2~1/3程度にとどめておくことをおすすめします。
まとめ
うなぎは栄養価が高く、子どもの成長に役立つ食材のひとつですが、与えるタイミングや調理法には配慮が必要です。子どもに与える際は、1歳半から2歳ごろを目安に、様子をみながら少量から始めましょう。
また、子どもに与える際は、うなぎの小骨や味付け、アレルギーに注意することが大切です。子どもの体調や反応をみながら、無理のない範囲で少しずつ取り入れていきましょう。