なぜなぜ期とは?上手な答え方・NG例も紹介

子どものイヤイヤ期が過ぎると、さまざまな疑問を大人に投げかける「なぜなぜ期」を迎えます。なぜなぜ期は、子どもの成長に大切な時期ですが、大人が対処に困るケースも少なくありません。そこで今回は、なぜなぜ期とはどのような時期なのか、子どもに対する適切な答え方や質問された時にやってはいけない対応を紹介します。
なぜなぜ期とは?
なぜなぜ期とは、脳の発達時期を迎えた2歳から6歳頃の子どもが、活発に質問行動をとる時期をさします。
成人の脳神経発達を100%とすると、3歳から4歳でおよそ80%、から6歳でおよそ90%に達します。
成長とともにあらゆるものに対して疑問を持ち、知ることの楽しさや喜びを理解していく時期なのです。
なぜなぜ期に起きる質問は、子どもの知的好奇心や探究心を伸ばすものであり、学習する意欲につながっていくため、子どもの発達にとって非常に大切です。
身の回りのものに対して知りたい気持ちが生まれ、これが満たされると「もっと知りたい」という意欲がわいてきます。この行動を繰り返すことで、成長につながっていく流れです。
なぜなぜ期の子どもに対する答え方
なぜなぜ期を迎えた子どもに、「なんで?」「どうして?」と質問攻めにされ、どうやって答えたら良いのか悩んでしまうママ・パパも多いでしょう。
子どもの知的好奇心を育むために、子どもに質問されたときは、簡単な内容であればできるだけその場で答えてあげましょう。子どもは、質問をした瞬間に答えを知りたいため、好奇心を持っている瞬間を逃さないことが大切です。
ときには、大人でもわからない質問をされるケースも少なくありません。子どもは、ママ・パパと疑問を共有したい気持ちが強いため、答えに迷ったら子どもと一緒に調べるのもひとつの方法です。
スマートフォン・辞書・図鑑などを使って調べることで、調べる過程を子どもに教えたり、反対に子どもへ質問したりすることもできます。子どもは質問されることで考える力や思考力が身につきます。
また、自分で調べられた・調べたことを褒めてもらった、という結果になれば、子どもの自信にもつながるでしょう。
大人にとっては些細な質問でも、子どもには大きな発見であり、発見を通じて子ども自身が成長できたと感じることも多いものです。子どもが疑問を持ったら、子どもの気持ちに寄り添って答えてあげましょう。
子どもに質問されたときのNGな対応
なぜなぜ期の子どもに質問されたとき、質問を拒否したりごまかしたりしてはいけません。
ママ・パパが無視したりごまかしたりするなど冷たい対応をすると、子どもは「拒否された」と感じてしまいます。
子どもがショックを受けたり傷ついたりしないよう、子どもの問いに反応し、話を聞く姿勢を示してあげましょう。
また、忙しいからと言って真剣に答えず適当に返事してしまうと、子どもは「話を聞いてもらえない」「自分のことを大切に思っていない」などと感じやすいものです。
大人が真剣に答えることで子どもは自信を持てるようになり、物怖じせず自分の考えを話せるようになります。
子どもの質問に先回りして答えるのも、大人がやってはいけない対応です。子どもは自分の言葉で質問することで、思考力や表現力を育みますが、大人が先回りして答えると、子どもが表現力を育む機会を奪ってしまう可能性があります。
子どもが質問をしようと、言葉を探したり考えたりしている間は、大人がしっかり耳を傾けて子どもが話すのを待ってあげましょう。
自分で調べて疑問が解けた・自分の言葉で質問できたなど、子どもがひとつひとつ経験を積み重ねていくきっかけとなるのです。
まとめ
子どものなぜなぜ期は、知的好奇心や思考力を育むきっかけとなる時期です。子どもに質問されたときは、なるべくその場で答えることを心がけましょう。もし質問にうまく答えられないときは、一緒に子どもと調べてみるのもひとつの手です。
逆に、冷たい反応で返してしまうと、子どもがショックを受けてしまう可能性があります。子どもの質問に対しては真摯に受け止め、疑問を解決してあげるようサポートしてあげましょう。