粉ミルクと母乳の違いって?特徴やメリットをご紹介

生後間もない赤ちゃんを健康に育てるためには、母乳かミルクが必要になります。どちらかだけ使う人もいますし、どちらも併用しながら育てる人もいますよね。粉ミルクと母乳にはどのような違いがあるのでしょうか。今回は粉ミルクの特徴やメリットを紹介します。
粉ミルクって
粉ミルクは、乳幼児調製粉乳のひとつで、牛乳成分を主成分としています。赤ちゃんが成長するために必要な栄養がしっかり含まれており、母乳の代用品としても活用できるため、産後すぐに職場復帰したいママや母乳がなかなか出ないママの味方です。
粉ミルクには実はさまざまな種類があります。まずは育児用ミルクです。これは、完全に母乳の代用品として使うことができ、成分を母乳に似せて作られています。
次に特殊ミルクです。これは、牛乳アレルギーの赤ちゃんでも飲めるように大豆などを主成分としてつくられたアレルギー対応のミルクですが、低体重児などにも使用されます。
ほかにも、フォローアップミルクといって離乳食を食べ始めた赤ちゃんに使うミルクがあります。主な栄養は離乳食から得ることが前提で、あくまで栄養を補完する目的で作られたものです。
粉ミルクのいちばんのメリットはママの負担が減ることにあります。母乳をメインにすると、赤ちゃんの授乳をすべてママがこなさなければならず、産後すぐの体力が回復していないママにとってはかなりの重労働です。粉ミルクにすることで、ママ以外の誰でも授乳ができるため、ママの負担が大幅に軽減します。
一方でデメリットは、ミルクを作るための時間や手間がかかることです。外出した時もミルクを作る道具や哺乳瓶を持っていかなければならないので荷物も多くなります。また、母乳なら夜中でもすぐにあげることができますが、ミルクは作るところから始めなければならず、すぐにあげることができません。
粉ミルクと母乳の違い
母乳と粉ミルクにはどのような違いがあるのでしょうか。栄養価の面でみると、母乳にもミルクにも赤ちゃんの健康的な成長に必要な栄養は十分に含まれています。そのため、どちらで育児をしても問題はありません。
母乳の栄養は免疫物質が赤ちゃんに移行するため、病気や感染症になりにくいともいわれています。消化・吸収が良いので赤ちゃんがすぐにおなかを空かせてしまうことと、ビタミンKが不足するというデメリットもあるのです。一方で粉ミルクは、ビタミンのバランスが良いので安心ですし、消化吸収が遅く腹持ちが良いのもメリットといえます。
与える回数については、あまり違いはありません。赤ちゃんが飲む量はまちまちですし、赤ちゃんのペースに合わせて総量を超えない範囲で調節しましょう。
もちろん、赤ちゃんにも味の好みがあるため、同じミルクでも好きな味や嫌いな味があります。赤ちゃんが好きな味のものをあげるのがいちばんなので、さまざまな種類のミルクを試してみましょう。
粉ミルクの作り方
まずは粉ミルクに必要な器具を揃えましょう。哺乳瓶やポットはもちろんですが、哺乳瓶を洗う器具なども専用のものを決めておくことが大切です。器具を揃えたら器具の消毒をしましょう。レンジ消毒や煮沸消毒、専用の薬剤での消毒などがあります。
準備が整ったらミルクを哺乳瓶に入れましょう。哺乳瓶の2/3ほどのお湯でミルクをしっかり溶かします。完全に溶けたら湯冷ましの水を入れてミルクを冷まし、温度を確かめましょう。体温ぐらいまで冷ますことが大切です。
ミルクが冷めたら赤ちゃんに飲ませましょう。赤ちゃんがミルクを飲んだらゲップをさせます。担ぐように縦抱きし、背中をやさしくさすりましょう。
まとめ
今回は粉ミルクと母乳の違いや粉ミルクの特徴、メリットやデメリットについて紹介しました。粉ミルクでも母乳でも赤ちゃんの成長に大きな違いはありません。どちらを選んでも赤ちゃんは健やかに育ってくれます。
母乳育児しなければならないと思っている人もたくさんいますが、ママと赤ちゃんの好みやペースに合わせながら選んでも大丈夫です。ミルクをあげる時間が苦痛にならないように工夫したいですね。