妊娠中、食べてはいけないものがたくさんあって苦労したという人も多いのではないでしょうか。授乳中も同様に、控えた方が良い食べ物があります。今回は、授乳中に食べてはいけないものやその理由について紹介します。

【注意】授乳中の食事で控えたほうがよいもの

食べてはいけないというわけではありませんが、なるべく控えた方が良いとされているのが、油や砂糖を多く使ったものです。たとえば、インスタント食品、揚げ物、マヨネーズなどが挙げられます。

母乳はママの血液から作られているものです。インスタント食品や揚げ物、マヨネーズなどは血液をドロドロにしてしまうので、母乳も同じようにドロドロになるといわれています。母乳の質も悪くなりますし、赤ちゃんの健康のためにも授乳中は避けるのがベターです。

また、乳製品にも注意すべきものがいくつかあります。ピザ、ドリア、洋菓子など、チーズや生クリームがたっぷり使用されているものです。脂肪分が非常に多いので、食べるとしても一口など少量にしましょう。牛乳やヨーグルトは同じ乳製品ですが、適量なら問題ないため、甘いものが食べたくなった時におすすめです。

赤飯、おはぎなどのもち米を使った料理にも注意が必要です。もち米には、母乳を出やすくする作用があるため、母乳がたくさん出るママが食べると、赤ちゃんが飲み切れないほどの母乳が作られてしまいます。そのため、乳腺が詰まって乳腺炎を引き起こすなどのトラブルが生じるおそれがあるので、気を付けましょう。

ただし、母乳が少ないママにはおすすめなので、母乳の様子を見ながら少量ずつ摂取するのはOKです。母乳が思ったように出ないという人は、もち米を食べてみてはいかがでしょうか。

ほかにも、体を冷やす食べ物も良くないとされています。生野菜、冷えた飲み物などがその例です。授乳中は野菜は温野菜、飲み物は常温かホットドリンクにして摂るのがおすすめです。また、野菜にも体を冷やす種類や温める種類があるので、なるべく体を温める種類の食材を選んで調理しましょう。

冷えは授乳中に限らず女性にとって大敵なので、普段から体を冷やさない工夫をすることも大切です。夏でも冷え対策をするなどの癖をつけるようにしましょう。

【厳禁】授乳中控えるべきもの

アルコールが含まれている飲み物の摂取をしたママの母乳は、赤ちゃんの発育や脳の発達に影響を及ぼすおそれがあるため、授乳中は控えましょう。赤ちゃんは肝機能が未発達なため、アルコールを分解できません。最悪の場合、アルコール中毒の症状が出る可能性があります。

また、カフェインも厳禁とされています。授乳中にカフェインを過剰摂取したママの母乳を赤ちゃんが飲むと、興奮気味になったり寝つきが悪くなったりと悪影響が出ます。1日1～2杯程度であれば問題ありませんが、授乳前の摂取は避けましょう。

食べ物と母乳の味の関連性はあるか

ママが食べる物の味と母乳の味は、関連する可能性があります。スパイスが入っている料理をママが食べると、母乳の味や香りが変わるという説が存在します。香辛料などの香りが強いものは摂取しても構いませんが、適量を意識しましょう。

また、それらの料理を食べた後に飲ませた母乳を赤ちゃんが嫌がる場合は、香辛料を避けて食事をするようにしましょう。

まとめ

今回は、授乳中にママが食べてはいけないものについて紹介しました。赤ちゃんの健やかな成長のためには質の良い母乳を飲ませることが重要です。そのためにも、ママが口にする料理のひとつひとつに気を配る必要があります。
しかし、食べたいものを我慢しすぎることもストレスになります。注意すべき食材は最小限にとどめ、食べてはいけないものをうっかり口にしないよう気をつけながら食事を楽しみましょう。