新生児が寝るときに使うベビー枕。ママ・パパの中には「ベビー枕はいつから使えばいい？」「どんなベビー枕を選べばいい？」など、お悩みの方もいるのではないでしょうか。今回は、新生児に枕を使う場合の目安と注意点、ベビー枕のおすすめの形状と素材について解説します。

新生児に枕を使うのはいつから？ 

本来、枕は就寝中にも背骨のS字型のカーブを維持し、首への負担を軽減するために使用されます。しかし、新生児の場合は背骨がC字型のカーブを描いているため、そのまま寝かせても姿勢を保つことができます。首への負担も少ないため、そのような理由では枕を必要としません。

ベビー枕を使い始める目安としては、首がすわる生後3〜4ヶ月頃です。この時期から赤ちゃんの背骨はC字からS字へと徐々に反り始めるため、赤ちゃんの成長に合わせて枕を用意する必要があります。

ベビー枕は、高すぎたり、低すぎたりすると首に負担がかかります。はじめは低めの枕から試して、赤ちゃんが心地よく眠れているか確認してあげましょう。

新生児の枕を選ぶポイントその①：形

ベビー枕の選び方のひとつに、形で選ぶ方法があります。形状ごとの特徴を理解し、赤ちゃんに適した枕を選ぶことが大切です。

・ドーナツ型の枕

中央がくぼんだドーナツ型の枕は、頭のゆがみ対策や寝はげ対策に最適です。同じ方向ばかり向いて寝ていると頭の片方だけが平らになるおそれがあるため、向き癖の防止や絶壁防止におすすめの形状です。

・傾斜型の枕

赤ちゃんは胃がまだ発達していないため、飲んだ母乳やミルクを吐き出してしまうことがあります。

傾斜型の枕は赤ちゃんの頭を斜めに保てるため、吐き戻し対策に適しています。赤ちゃんの頭の位置が高くなるように傾斜しているのが特徴です。

新生児の枕を選ぶポイントその②：素材

新生児は大人の約2倍も汗をかくと言われています。そのため、枕を選ぶ際は素材も重要。新生児におすすめの素材はポリエステルわた、3Dポリゴンメッシュ、軟質ウレタンフォーム、ジェルトロンです。

・ポリエステルわた

ポリエステルわたは弾力性があるやわらかい素材。ボリュームがあるものが多いですが、蒸れにくく丸洗いできるのがメリットです。

速乾性に優れていて乾きやすく、汚れたらすぐに洗えるので清潔な状態を保てます。洗濯ネットを使用すれば洗濯機に対応しているものもあるため、汗をよくかく赤ちゃんや吐き戻しの多い赤ちゃんにおすすめです。

・3Dポリゴンメッシュ

縦・横・斜めのほか、浮き・沈みなどどんな動きにもフィットする立体構造で、弾力のある素材が3Dポリゴンメッシュです。赤ちゃんの頭にやさしくフィットします。

通気性が高く熱がこもりにくいため、汗をたくさんかく赤ちゃんには特におすすめ。丸洗いできて乾きが早い点も嬉しいポイントです。

・軟質ウレタンフォーム

軟質ウレタンフォームは、反発力と適度な硬さがある素材です。クッション性が高く、赤ちゃんの寝返りを自然にサポートします。

耐久性に優れ、型崩れしにくいのもメリットです。ただし、ポリエステルわたや3Dポリゴンメッシュに比べて通気性には劣ります。

・ジェルトロン 

水の浮力をコンセプトに作られたジェル状の素材です。体圧分散性に優れ、自然な寝姿勢をキープできるのが特徴です。

空気の層を多く含んでおり、体圧がかかると空気が入れ替わります。そのため通気性が良く、蒸れにくいこともメリットでしょう。赤ちゃんの快適な寝心地を実現できる一方、値段はやや高価な傾向にあります。

まとめ

新生児が枕を使う目的は大人と違い、寝禿げ防止や向き癖予防、吐き戻し対策といった理由で使用されます。ベビー枕を選ぶ際は、成長や目的に合わせて形状・素材を選ぶようにしましょう。赤ちゃんが快適に過ごせるよう、ママやパパの目が届く環境で使用してくださいね。