首がすわる前にやってはいけないこととは?首すわりのタイミングや促す方法も紹介

生まれたばかりの赤ちゃんは首の筋力がまだ発達しておらず、首がぐらぐらとして、とても不安定です。首がすわる前の時期は、抱っこや授乳のときに特に注意が必要で、「どんなことに気をつけたらいいの?」「いつ頃首がすわるの?」と気になるママやパパも多いでしょう。
今回は、首がすわる前に避けるべきことや首の発達をサポートする練習方法、首がしっかりしてくる時期の目安などについて解説します。
目次
赤ちゃんの首がすわる前にやってはいけないこと
首が倒れてしまうのを避けるため、頭の後ろを支えないで抱っこするのは避けましょう。特に、授乳や沐浴で縦抱きをするときは注意が必要です。
また、大きく揺さぶる、たかいたかいをするのも控えましょう。激しく揺さぶられることで脳にダメージを負う「揺さぶられ症候群」になる危険性があります。
さらに、首がすわっていないうちに、赤ちゃん用の椅子にすわらせると、前後に倒れてしまう可能性があるため、注意が必要です。
首がすわる前に注意したいこと
赤ちゃんの首がすわるまでは、服を着替える時や抱っこ紐の使用にも注意が必要です。
前開きタイプの服は寝ころんだままでも着せやすいため、上から被せるタイプの服よりも、赤ちゃんの首の負担になりにくくおすすめです。
抱っこ紐は月齢ごとにいろいろなタイプのものがあります。首がすわる前は、首のサポートが付いているものを使ってください。
赤ちゃんの首を支えないとどうなる?
赤ちゃんは首周りの筋肉が発達しておらず、自力で頭を支えられません。支えがないと赤ちゃんの首は前後左右に倒れてしまいます。首には大切な血管や神経が通っているため、激しく頭が揺れるとダメージを受けるおそれがあり、十分な注意が必要です。
多少首がガクンとなる程度であれば、心配し過ぎる必要はありません。しかし、きちんと普段から気を付けるよう意識しましょう。
赤ちゃんの首がすわるタイミングはいつ?
一般的には生後3ヶ月~4ヶ月ごろに首がといわれています。こども家庭庁の調査によると、生後5ヶ月までに93.5%の赤ちゃんの首がすわっているという結果が報告されています。
ただし、成長のスピードには個人差があるため、焦る必要はありません。もし心配な場合は、かかりつけ医に相談すると安心です。
出典:こども家庭庁「令和5年乳幼児身体発育調査結果の概要」
赤ちゃんの首すわりを促す方法
ママ・パパが積極的に赤ちゃんの首すわりを促すことも可能です。
代表的な方法のひとつがうつぶせあそび(タミータイム)です。うつ伏せになった赤ちゃんにいろんな方向から話しかけることで、赤ちゃんは声のする方向へ自然と頭を上げようとします。
また、縦抱きをするのも効果的です。赤ちゃんの頭がぐらつかないよう胸元で優しく支えつつ、自由に首を動かせるようにすると良いでしょう。うつ伏せや縦抱きの際におもちゃを使って赤ちゃんの興味を引き、首を動かす練習をさせるのもおすすめです。
ただし窒息や怪我が起きないよう、どの方法でも必ずママ・パパの見ている前で行うようにして、長時間の練習も避けてください。
赤ちゃんの首がすわったか確認する方法
赤ちゃんの首がすわっているかどうかは、下記3つのポイントから確認できます。
・うつ伏せの状態に寝かせたときに、自分の力で頭を持ち上げて動かせるか
・仰向けの赤ちゃんの両腕をそっと引いて上体を起こしたとき、首や頭が自然に付いてくるか
・縦抱きにした状態で身体を傾けたとき、頭がぐらつかず安定しているか
首への負担や窒息の危険性があるため、必ず優しくゆっくりと行いましょう。首がすわっているかどうかわかりにくいこともあります。決して無理に行わないでください。
赤ちゃんの首がすわったあとに意識すべきこと
たとえ首がすわったように見えても、まだ完全に安定しているわけではありません。突然ガクンとするおそれがあるため、首がすわった後もしばらくは後頭部を支えるように抱っこをしましょう。少なくとも1ヶ月くらいは様子を見ることをおすすめします。
首がしっかりしてくると、おんぶも可能になります。ただし、抱っこと違っておんぶでは赤ちゃんの様子が見えません。危険なものがないか周りをきちんと見てからおんぶをしましょう。鏡などで赤ちゃんの様子を確認し、長時間のおんぶは避けるようにします。
まとめ
首がすわる前は、後頭部をしっかり支えることや首に負担のかかりにくい服装を選ぶことを意識しましょう。首がすわった後も引き続き慎重に見守ることが重要です。
赤ちゃんによって成長のペースは異なります。焦らず、温かく成長を見守りましょう。