小学生にお小遣いはいくら?目安の金額やお小遣いの渡し方、注意点も解説
小学生のお小遣いは、親として悩みやすいテーマのひとつです。「いつから渡すべき?」「金額はどのくらいが適切?」といった疑問を持つ方も多いでしょう。今回は調査データをもとに、学年別の平均金額や渡し方を、金銭教育の視点まで落とし込んで詳しく解説します。
目次
小学校のお小遣いはいつから渡す

金融広報中央委員会の調査によると、お小遣いを渡し始めるタイミングは「小学生になってから」が最も多いという結果が出ています。特に低学年では「ときどき渡す」という家庭が57.3%と半数以上を占め、「月に1回の定額制」は13.4%とやや少なめです。
一方で高学年になると、子どもの活動範囲が広がり、必要なものも増えるため、「ときどき渡す」38.3%に対し、「月に1回」45%と、定額制が増える傾向が見られます。
この結果から、子どもの成長に合わせてお小遣いの渡し方も変化していることがわかります。最初は必要に応じて渡し、金銭管理ができるようになってきたら月額制に移行する、といった流れが多いようです。
出典:金融広報中央委員会「子どものくらしとお金に関する調査(第3回)2015年度調査」
小学生にお小遣いを渡す頻度・金額

2024年に公表された教育関連企業の調査によると、小学生にお小遣いを渡す頻度は次のような結果でした。
| 毎日 | 1週間に1回 | 月に1回 | 必要なときにその都度、必要な金額を渡す | その他(お小遣いはあげていない・選択項目以外の頻度等) | |
| 低学年(1~3年) | 0.50% | 1.50% | 16.70% | 43.20% | 38.00% |
| 高学年(4~6年) | 0.70% | 1.60% | 39.10% | 36.20% | 22.50% |
低学年では「その都度」、高学年では「月に1回」がトップでした。
続いて、小学生の1ヶ月のお小遣いの金額をみてみましょう。
| 金額 | 割合 |
| 渡していない | 42% |
| 月300円未満 | 5% |
| 月300円~500円未満 | 11% |
| 月500円~1,000円未満 | 20% |
| 月1,000円~3,000円未満 | 10% |
| 月3,000円~5,000円未満 | 1% |
| 月5,000円~1万円未満 | 0% |
| 月1万円以上 | 0% |
| その他 | 11% |
渡していないが42%と多いものの、お小遣いの金額では、月に500円~1000円未満という回答が一番多いという結果になっています。
小学生にお小遣いを渡す方法
お小遣いの渡し方は大きく「定額制」「報酬制」「都度制」の3種類あります。
定額制
毎月決まった日に一定額を渡す方法
メリットは、毎月決まった金額の中でどう使うかを子ども自身が考えることによって、計画性ややりくりの力が身につきやすい点です。「月の初めに全部使うと後が困る」という経験を通して、自然とお金の管理を学ぶことができます。
一方で、デメリットは、毎回必ずもらえることに慣れてしまい、ありがたみを感じにくくなる可能性がある点です。また、金額を高く設定しすぎると浪費につながるおそれもあるため、注意が必要です。
報酬制
お手伝いの対価としてお小遣いを渡す方法
メリットは、「がんばった分だけ報酬がもらえる」という手応えを得られ、努力とお金の価値が結びつきやすい点です。
ただし、デメリットとして、「手伝い=報酬」と考えてしまい、家庭内での協力が“お金目的”になってしまう可能性があります。お手伝いの目的をしっかり話し合いながら運用することが大切です。
都度制
必要な場面ごとにお小遣いを渡す方法
メリットは、親がお金の使い道を把握しやすく、無駄遣いを防ぎやすい点です。また、子どもが「これが欲しい」「これは必要」と交渉する中で、親子のコミュニケーションのきっかけにもなります。
一方で、デメリットは、計画的にお金を使う経験が少なくなり、やりくりの力が育ちにくいことです。
小学生にお小遣いを渡す際の注意点

お小遣いは、ただお金を渡すだけで終わるものではありません。子どもが上手にお金と付き合えるようになるためには、親の関わり方や声かけの仕方がとても大切です。
ここでは、お小遣いを通して子どもがお金の価値や使い方を学べるようにするための、家庭での工夫や注意点を紹介します。
日常生活のなかで、お金の大切さを理解させる
お金は「働いて得るもの」「使えば減るもの」ということを、日常の会話の中で少しずつ伝えていくことが大切です。
例えば買い物中に「このお菓子は○円だけど、あっちは○円だね。どっちが得かな?」と一緒に考えたり、「パパやママはお仕事をしてお金をもらっているんだよ」と話したりすると、子どもがお金の価値について考える機会を自ずと増やすことができます。
また、「お小遣い帳」をつける習慣を取り入れるのもおすすめです。何に使ったかを記録することで、自分のお金の流れを把握できるようになり、自然と計画性が育っていきます。
ルールを決めてから渡す
お小遣いを渡す前に、「使い道」「金額」「追加の有無」など、家庭内でルールをしっかり話し合っておきましょう。
例えば、
・使い切ってしまったら追加でもらえるのか
・貯金は必ずするのか、それとも自由なのか
・ゲーム課金などに使っていいのか
といった具体的な場面を想定して話し合っておくと、お金にまつわるトラブルを防ぐことができます。
また、ルールは親が一方的に決めるのではなく、子どもの意見も取り入れながら一緒に作ることが重要です。自分で決めたルールなら、子どもも納得して守りやすくなります。
お金の使い方を見守り、必要に応じてアドバイスする
お金の使い方を失敗することも貴重な学びの機会です。
「無駄遣いしちゃった!」という経験から、子どもは次にどうすればいいかを学びます。頭ごなしに叱るのではなく、「次はどうしたい?」「本当に欲しかったものだったかな?」と問いかけながら、一緒に考える姿勢を大切にしましょう。
反対に、計画的にお金を使えたときや貯金ができたときは、子どもが考えて行動したプロセスをしっかり褒めてあげてください。
「上手にやりくりできたね」「考えて使えたね」と声をかけることで、自信や達成感につながり、より主体的にお金と向き合えるようになります。
まとめ
小学生のお小遣いは、学年や成長に合わせて金額や渡し方を変えていくのが一般的です。定額制・報酬制・都度制にはそれぞれメリット・デメリットがあるため、各家庭の方針に合った方法を選び、親子でルールを共有しながら、お金の管理に対する学びを促していきましょう。