子どもでも花粉症になる?風邪との違いや花粉症対策を解説
国民病ともいわれるほど、花粉症に悩む人が年々増え続けています。鼻がムズムズしたり、くしゃみが止まらなくなったり、花粉症になると日常生活に支障をきたしてしまうことも多いですよね。我が子に気になる症状があると、花粉症かもしれないと心配なママ・パパもいるでしょう。今回は、子どもでも花粉症になるのか、風邪との違いや花粉症対策について紹介します。
子どもも大人と同じように花粉症になる
大人と同じように子どもも花粉症を発症します。花粉症は年々低年齢化している状況で、2~4歳でも花粉症を発症するケースもあるようです。さらに、アレルギー体質だと花粉症になりやすいともいわれています。
子どもの花粉症の症状は、くしゃみ、水のような鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどです。
鼻の症状は、年齢によって傾向が異なります。小さな子どもの場合は、まだ鼻腔が狭いため、鼻づまりになりやすい傾向にあります。子どもの口呼吸が気になるときは、花粉症による鼻づまりがないか確認しましょう。
一方、小学校低学年以降になると、鼻腔も通りやすくなり、鼻づまりよりも水のような鼻水が出ることが多いようです。
花粉症になると、睡眠不足や集中力の低下、活気がないなどの変化がみられます。生活の質が下がる場合もあるため、ママ・パパが早めに気づき、対処してあげることが大切です。
子どもの風邪と花粉症の見分け方
風邪の場合は、くしゃみをしても1回~数回で治まることが多いです。しかし、子どもの花粉症は、目や鼻などにかゆみをともない、くしゃみが連続で起こります。
また、黄色でねばり気のある鼻水がみられる風邪と違い、花粉症の場合は水のようにさらっとしている鼻水が出たり、鼻づまりになったりします。
また、風邪薬を飲んでも症状が改善しないときは、花粉症を疑ってみても良いかもしれません。
花粉症は、晴れの日や強風の日などに症状が強く出る場合があります。花粉の飛散量に影響を受けるため、天気によって症状が悪化する場合も、花粉症を疑いましょう。
このように、風邪と花粉症の違いは、症状によって見分けることができます。しかし、子どもは正確に症状を伝えられるとは限りません。ママ・パパは子どもの症状を自分で確認して判断するよう心掛けましょう。
子どもの花粉症対策
子どもが花粉症かもしれないと思ったら、症状を和らげるために早めに対策することが肝心です。
まず、花粉を寄せ付けないために、外出時の服装を表面がつるつるした素材のものに変えましょう。花粉が付着しにくく、付着しても落としやすいのでおすすめです。逆に、ウール素材のような服は、繊維に花粉が絡みやすいので避けた方が無難です。
外出後は、手洗い・うがいを必ず行いましょう。できていない場合は、声かけをしながら手洗い・うがいが習慣になるよう心掛けてください。
室内でも、花粉を取り除く工夫をすると効果的です。こまめな掃除や空気清浄機の設置などにより、室内に入ってきた花粉を減らす対策ができます。
また、加湿器を上手に活用し、乾燥を防ぐことも花粉症対策には有効です。乾燥すると目や鼻の粘膜、皮膚のバリア機能の低下がみられ、花粉症にも悪影響を与えます。皮膚の炎症を防ぐためにも、保湿クリームを上手に使ってケアしましょう。
もし、これらの対策を行っても症状が良くならない、市販薬を服用して1週間経っても改善しない場合は、病院の受診をおすすめします。受診するときは、耳鼻咽喉科や小児科、アレルギー科がある病院を選びましょう。
目のかゆみが強いときは、眼科を受診しても問題ありません。症状がつらいときは、なるべく早めに受診することをおすすめします。
まとめ
子どもの花粉症は、年々増加傾向にあり、低年齢化が進んでいます。目のかゆみやくしゃみなど、花粉症特有の症状がみられたときは、早めに対処することが大切です。花粉を寄せ付けない服を選ぶ、保湿を心掛けるなど、できることからはじめてみてください。それでも改善しない場合は、病院への受診をおすすめします。