マタニティハイとは?よくある言動や上手な付き合い方も紹介

新しい命を授かったことで、気持ちが高まってついおしゃべりになってしまったり、普段とは違う行動をとってしまったりする方は少なくありません。しかし、その状態が「マタニティハイ」だと気づかずに過ごしてしまうと、人間関係に悪影響をおよぼす可能性があります。今回は、マタニティハイと呼ばれる状態で見られる行動や上手な付き合い方について紹介します。
目次
マタニティハイとは
マタニティハイは、医学で正式に認められた状態ではなく、はっきりとした原因もわかっていません。一般的には、妊娠が判明した直後などに気持ちが高ぶり、いつもはしないような行動をとってしまうことを指します。
妊娠という大きな変化の中で、喜びを周囲と分かち合いたくなる気持ちはとても自然なことです。ただ、その表現の仕方によっては、意図せず周囲の人が戸惑ったり、気を使わせてしまったりすることもあるかもしれません。大切なのは、お互いに思いやりを持ちながら、心地良い関係を築いていくことです。
マタニティハイによくみられる行動
妊娠による心身の変化は、日常の振る舞いや気持ちのあり方にさまざまな影響を与えることがか紹介します。
・会話の内容が妊娠の話ばかりになってしまう
新しい命を授かった喜びを大切な人たちと分かち合いたいという気持ちは、とても自然なものです。そのため、会話の中で妊娠や出産にまつわる話題が多くなることもあります。
ただ、話し相手によっては別の話題に関心があるケースもあるため、お互いに心地良く会話ができるよう、相手の反応にも少し気を配ると安心です。
・エコー写真や動画を周りの人に見せたくなる
妊婦健診でもらうエコー写真は、ママ・パパにとって宝物のようなものです。赤ちゃんの成長を実感できる喜びを、誰かと共有したくなることもあるでしょう。
その一方で、見る側にとってはとまどいやすい場面もあるかもしれません。共有の仕方やタイミングを少し意識すると、周囲との良い関係を保ちながら喜びを伝えられるでしょう。
・赤ちゃんの名前や性別を知らせたくなる
妊娠中に赤ちゃんの名前を考えたり、画数や意味を調べたりするのは、ママ・パパにとって楽しい時間です。赤ちゃんの名前や性別が決まると、誰かに話したくなることもあるでしょう。
その際は、相手が関心を持ってくれているかどうかに軽く目を向けるだけでも、会話がより円滑になります。無理に話題を避ける必要はありませんが、気持ちの通い合いを大切にできると良いでしょう。
・相手の気持ちを考慮せずに妊娠をすすめる
マタニティハイのときは、自分の喜びを共有したい気持ちから、周囲に妊娠をすすめたくなることがあります。しかし、人それぞれに事情や考え方があります。
妊娠を望んでも叶わない方、つらい経験をもつ方もいるかもしれません。だからこそ、相手の立場を想像しながら接することが、思いやりにつながります。
・家族や友人と適切な距離が保てなくなる
妊娠中は心身の変化により、気持ちの波が大きくなったり、これまで以上にサポートを求めたくなったりすることがあります。
「妊婦だから」と甘えたくなる場面もあるかもしれませんが、相手への配慮を忘れず、お互いに気持ちよく過ごせる距離感を保ちましょう。
マタニティハイと上手に付き合う方法
マタニティハイと呼ばれる状態では、妊娠の喜びを強く感じるあまり、周囲との温度差が生じることがあります。妊娠は家族にとって大きな喜びでも、周囲にとっては必ずしも同じ温度感とは限りません。そのため、周囲の受け止め方の違いを少し意識することで、より円滑な人間関係を築きやすくなるでしょう。
自分がマタニティハイになっているか判断できない場合は、「気になることがあったら教えてね」と、あらかじめ声をかけておくのも一つの方法です。親しい関係の中で率直なフィードバックを受けられると、自分を客観的に見つめるきっかけにもなります。
とはいえ、「マタニティハイかも」と指摘されたときに、ショックを受けることもあるかもしれません。妊娠中はホルモンの影響などで感情の波が大きくなりやすい時期です。心が揺れたときは無理をせず、家族など身近な人に話を聞いてもらいながら、安心できる時間を大切にしてください。
まとめ
妊娠中は、喜びや期待で気持ちが高まることがあります。そのような中で、自分の話をたくさんしたり、自分の気持ちを優先したくなったりすることがあるでしょう。
時には、周囲との距離感がつかみにくくなり、相手が戸惑ってしまうこともあるかもしれません。ただし、そんなふうに感じるのは、決して特別なことではなく、多くの妊婦さんが経験するものです。もし気になることがあれば、「今の自分は周りからどう見えているかな?」と、少しだけ振り返ってみることで、周囲と程よい距離感で付き合うことができます。
嬉しい気持ちは、まずは家族や親しい人たちと共有しながら、無理をせず、穏やかなマタニティライフを過ごしましょう。