妊婦さんは夏に要注意!熱中症・服装・外出時のポイントを解説
体調や体温の変化が大きい妊婦さんにとって、夏は大変過ごしにくい時期です。無理をすると妊婦さんだけでなく、赤ちゃんの身体にも負担がかかるため、正しい知識と対策が必要になります。今回は、妊婦さんが夏に安心して過ごすためのポイントをご紹介します。
目次
妊娠中の夏が辛い理由

妊婦さんが「夏は特にしんどい」と感じるのには、妊娠特有の身体の変化が深く関係しています。主な理由は3つあります。
妊娠中は体温が高くなりやすい
妊娠すると、ホルモンバランスの変化により基礎体温が高くなります。特に妊娠中は黄体ホルモン(プロゲステロン)の影響で体内に熱がこもりやすく、普段より暑さを強く感じやすい状態です。
夏場は外気温も高いため、体内に熱が蓄積しやすく、不快感や疲労感につながります。
体温調節がうまく働きにくい
妊娠中は血液量が増加し、心臓や血管への負担が大きくなります。その影響で体温調節機能がうまく働きにくくなり、暑さに対して過敏になります。少し動いただけで汗をかいたり、だるさを感じたりするのは、このためです。
熱中症リスクが高い
妊婦さんは汗をかきやすく、水分不足に陥りやすい状態です。脱水が進むと、熱中症のリスクが高まるだけでなく、子宮収縮を誘発する可能性があります。
夏場は水分が不足しがちなため、特に注意が必要です。
また、猛暑の時期は妊娠合併症リスクを高める可能性があるといわれています。暑さを軽視せず、早めの対策を取ることが、妊婦さんと赤ちゃんの健康を守る鍵となります。
夏の妊婦さんに必要な熱中症対策

夏を安全に乗り切るためには、日常生活の中での熱中症対策が欠かせません。妊婦さんは下記の3つのポイントを心がけましょう。
水分補給をする
重要なのは、のどが渇いたと感じる前に、少量ずつ頻繁に水分を摂取することです。ミネラルを含んだ水や麦茶、薄めたスポーツドリンクがおすすめです。
一方で、カフェインを含む飲み物は利尿作用があるほか、過剰摂取すると胎児にさまざまなリスクをもたらす可能性があるため、摂りすぎには注意しましょう。
室温、湿度の管理をする
室温は26〜28℃、湿度は50〜60%を目安に設定し、室内環境を快適に保ちましょう。 ただし、エアコンの冷風が直接身体に当たると冷えの原因になります。風向きを調整したり、羽織り物を用意したりなど、身体が冷えすぎないように心がけてくださいね。
異変を感じたときは安静にする
めまい、頭痛、強いだるさ、吐き気などは熱中症の初期症状です。少しでも異変を感じたら、無理をせず涼しい場所で休憩し、水分を補給してください。
症状が改善しない場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。
妊婦さんの夏の服装選び

妊娠中は代謝が上がり、汗をかきやすくなります。綿や麻など通気性・吸水性に優れた素材の服を選びましょう。
また、身体を締め付けないゆったりとしたデザインは、体温調節がしやすく、血流の妨げにもなりません。
一方で、冷房による冷えも起こりやすいため、カーディガンやストールなどで温度差に対応できるようにしましょう。
妊婦さんが注意すべき夏の肌トラブル
妊娠中はホルモンバランスの変化により、肌トラブルが起こりやすくなります。
特に注意したいのが紫外線です。妊娠中はホルモンの影響により肌のバリア機能が低下し、紫外線のダメージを受けやすい状態です。また、メラニンの生成も活発になるため、シミやそばかす、色素沈着を引き起こしやすくなります。
紫外線による肌トラブルを防ぐためにも、低刺激でノンケミカル(紫外線散乱剤)の日焼け止めを使用し、帽子や日傘などの日除けグッズも活用しましょう。
また、汗をかきやすい夏は、あせもやかゆみが起こりやすくなります。汗はこまめに拭き取り、通気性の良い服装を心がけ、入浴後や紫外線対策後の保湿ケアも忘れないようにしましょう。
夏に妊婦さんが外出する際のポイント
妊婦さんが夏に外出する際は、時間帯と準備に気を配りましょう。
10〜15時頃の時間帯はできるだけ避け、早朝や夕方の比較的涼しい時間帯に外出するのがおすすめです。持ち物としては、水分、日傘や帽子、サングラス、携帯扇風機、首元を冷やす保冷剤、通気性の良い服装が必須です。
また、こまめに休憩を取り、涼しい場所を選んで行動しましょう。
まとめ
妊娠中の夏は体調管理が難しい時期ですが、正しい知識と対策を行えば安全に過ごせます。無理をせず、水分補給・暑さ対策・休息を意識し、赤ちゃんと自分の身体を大切に守りましょう。