フォローアップミルクとは?選び方やミルク以外の活用方法もご紹介

フォローアップミルクってミルクや離乳食のコーナーにあるけど一体なに?絶対に飲ませないとダメなの?と不思議に思っている方もいるのではないでしょうか。離乳食が始まったらミルクとは縁がない…と思いがちですが、実はそうではありません。今回は、フォローアップミルクの用途や活用方法について紹介します。
目次
フォローアップミルクってなに?普通のミルクとなにが違うの?
まずはフォローアップミルクと普通のミルクとの違いを紹介します。
フォローアップミルクとは
フォローアップミルクは、離乳食の補完的に飲むミルクのことで、離乳食だけでは摂れないカルシウムやミネラルなどの栄養素を摂取できる離乳食期のミルクのことです。
健やかな成長のためにはさまざまな栄養素を摂る必要がありますが、離乳食だけでは摂取できる栄養素に限界があります。そこで、フォローアップミルクもあげることで適切な栄養素を補完することができます。
ミルクとの違い
赤ちゃんがご飯の代わりに飲む育児用の粉ミルクとの違いは、含まれている栄養素です。粉ミルクは完全栄養食なので、赤ちゃんの成長に必要な栄養素が全部詰め込まれており、これだけ飲めば赤ちゃんの食事としては十分です。
一方、フォローアップミルクには、離乳食では不足しやすい栄養素のみが含まれています。離乳食の補完的な役割を果たすものなので、これだけでは成長に必要な栄養素をバランスよく摂取することはできません。
いつどんなふうに飲ませるもの?
フォローアップミルクは生後9ヶ月頃~3歳頃まで飲むことができます。1日3食の離乳食を与えたときに、赤ちゃんが思ったよりも食べなかった、食材的に栄養が偏ってしまった、などの場合に栄養を補完するものとしてフォローアップミルクを飲ませてあげてください。飲み方は哺乳瓶でなくても、赤ちゃんが使える飲む道具なら何でも大丈夫です。
補完的な役割を果たすだけなので、毎日与える必要はありません。あくまで離乳食だけでは栄養が賄えないときに与えるものとして使います。
フォローアップミルクの選び方
ここでは、フォローアップミルクを選ぶときのポイントを解説します。
栄養素の配合をチェックする
フォローアップミルクの栄養素は、メーカーごとに違いがあります。赤ちゃんの体質などに合わせ、必要な栄養素が補給できるものを選ぶことが大切です。
例えば、便秘しやすい赤ちゃんにはオリゴ糖を豊富に含むミルクを選ぶのがおすすめです。
そのほか、離乳食で魚が苦手な赤ちゃんには魚油であるDHA・EPAを含むものを、乳製品が苦手な赤ちゃんにはカルシウムを含むものを選ぶのもおすすめです。
赤ちゃんが飲みやすい味を選ぶ
フォローアップミルクは味にも違いがあります。甘味料が少ないタイプは食事と一緒でも飲みやすく、離乳食の材料としても使いやすい商品です。まずは甘さ控えめのフォローアップミルクからはじめ、どうしても飲めない様子であれば甘味のあるタイプを試してみてください。
ただ、甘味のあるタイプは赤ちゃんが好む一方で、頼りすぎると、薄味の離乳食やお茶などあっさりしたものを嫌がるようになることもあります。甘味料の多いミルクだけに頼らずに、食事から栄養を摂れるように意識することが重要です。
シーンに合わせて選ぶ
フォローアップミルクには、缶・スティック・キューブといったさまざまなタイプがあります。
自宅でミルクを作るときは、容量が大きくコスパの良い大缶がぴったりです。一方で、お出かけした先で飲む場合や計量の手間を省きたいときは、小分けになっているスティックタイプが便利。収納もコンパクトなので使い勝手が良い商品です。
キューブタイプは、スティックタイプよりもより細かく量を調節できます。キューブひとつで40ml、半分に割れば20mlと、赤ちゃんの飲む量に合わせて自由に作れます。やや割高にはなるものの、災害用の備蓄などにも利用できるのでおすすめです。
フォローアップミルクを取り入れるタイミング
フォローアップミルクをはじめるには、赤ちゃんが離乳食をある程度食べられることが前提です。フォローアップミルクはあくまで栄養を補うことが目的。1日3回の離乳食が安定して食べられるようになってから取り入れるようにしましょう。
最初は、粉ミルク1回分をフォローアップミルクに切り替えることからはじめます。あげたことのないミルクを与える場合は、アレルギー反応などの万が一に備えて、小児科外来が開いている平日の午前中にあげるのがおすすめです。
赤ちゃんが下痢などの不調にならず、無事飲んでくれれば徐々にフォローアップミルクの回数を増やしていきます。
フォローアップミルクを飲ませる量
フォローアップミルクの目安量は、どのタイミングで飲ませるかによって違います。
・生後9ヶ月~12ヶ月ごろ…1日3回の離乳食後に毎回80~100ml程度と、食間でフォローアップミルクのみ200ml程度を1日2回あげるのが目安。
・生後12ヶ月~3歳ごろ…食間でフォローアップミルクのみ200ml程度を1日に2回あげるのが目安。
上記はあくまでも目安なので、各商品のラベルに示されている月齢と飲む量の目安も確認し、あげてください。ただし、飲む量には個人差があります。必ずしも表示どおりに飲ませなくてはならないというわけではないので、赤ちゃんの様子をみて判断しましょう。
フォローアップミルクの活用方法!離乳食に混ぜて使おう
ここではフォローアップミルクを使った料理レシピを紹介していきます。フォローアップミルクを食材にすることで、普段の離乳食から栄養が摂れるようになるので、是非チャレンジしてみてください。
グラタンに混ぜて
かぼちゃとフォローアップミルクを使えば、栄養たっぷりのグラタンが作れます。まずは茹でてつぶしたかぼちゃにフォローアップミルクを粉のままミックス。玉ねぎとブロッコリーは細かく刻みます。フライパンで玉ねぎと鶏ミンチを炒めたら、耐熱皿にブロッコリー以外のすべての具材を入れ、チーズをかけてオーブンで焼きます。
色づく程度に焼きあがったら、先ほど刻んだブロッコリーを振りかけて完成。生後9ヶ月~11ヶ月の赤ちゃんへの離乳食にぴったりの栄養満点グラタンの出来上がりです。
スムージーに混ぜて
フォローアップミルクは大人が飲む牛乳のように使うことが可能です。ミキサーでつぶしたいちごと混ぜてスムージーにして飲むとフォローアップミルクもいちごも一緒においしく食べられます。
ミキサーにかけることでとろみが出るので、赤ちゃんも飲みやすいのが嬉しいですね。
パンケーキに混ぜて
1歳を超えた子どもには、ホットケーキミックスに牛乳ではなくフォローアップミルクを混ぜたパンケーキもOK。魚やかぼちゃをつぶして混ぜれば立派なおかずパンケーキになります。フォローアップミルクを使って子どもが大好きな栄養満点のパンケーキを作ってみてはいかがでしょうか。
フォローアップミルクを取り入れる際の注意点
フォローアップミルクをあげすぎると、離乳食が進まなくなるおそれがあります。甘味つきのフォローアップミルクは通常の粉ミルクよりも甘味が強いため、離乳食よりもフォローアップミルクを欲しがることもあるでしょう。離乳食が進まないと成長に必要な栄養素が摂れないため、1日の目安量を超えないように注意し、基本的には離乳食から栄養が摂れるようにすることが大切です。
また、オリゴ糖の含有量が多いフォローアップミルクは、虫歯のリスクに気を付ける必要があります。特に哺乳瓶で飲んでいると歯に残りやすいため、練習も兼ねてコップやマグで飲ませるのがおすすめです。
フォローアップミルクを飲んだ後はお茶や水を飲んだり、歯みがきをしたりして口内を清潔に保っておくことも忘れないようにしてくださいね。
まとめ
今回はフォローアップミルクの使い方や効果についてご紹介しました。フォローアップミルクは離乳食期の赤ちゃんには欠かせない栄養素がたっぷり含まれています。離乳食では補えない栄養をフォローアップミルクでしっかり補ってあげましょう。