大切な成長過程、、、ハンドリガードって何?

ハンドリガードは、赤ちゃんにとっては重要な成長過程です。この記事では、ハンドリガードとは何か、いつからいつまでするのか、また赤ちゃんがそれをする理由について解説します。
ハンドリガードとは?いつからいつまでする?
ハンドリガードとは、赤ちゃんが自分の手を不思議そうな顔で見つめているしぐさのことです。親からすると、ぜひとも写真に収めたいと思えるワンシーンのひとつでしょう。
赤ちゃんがハンドリガードをするようになったということは、見る力と体を動かす力が発達してきているサインなので、赤ちゃんが順調に成長しているということです。
これができるようになるのは生後2~3ヵ月頃からが多いといわれています。もちろん、赤ちゃんによって個人差がありますので、生後4~5ヵ月になってもしないからといって過度に心配する必要はありません。
小さいうちは成長スピードに差がありますので、一般的にこの月齢であればできることが自分の子どもができないとしても、優しい目で成長を見守るようにしましょう。
赤ちゃんがハンドリガードをし始めるようになってから1~3ヵ月もすると、赤ちゃんはこの仕草をしなくなってしまいます。それは、赤ちゃんの興味の対象が自分の手からどんどんと広がっていくからです。
赤ちゃんがハンドリガードをする理由
赤ちゃんがハンドリガードするのには、主に3つの理由があります。
見る力の発達
赤ちゃんは生後1ヵ月過ぎると、ものをじっくりと見ることができるようになり、2~3ヵ月過ぎるころには動いたものを目で追えるようになっていきます。
赤ちゃんは基本的にW字になって寝ているので、視線を動かすようになったときに、最初に目に入ってくるのは自分の手です。
ただ、このとき赤ちゃんは自分の手を見ても、それが自分の手だと認識をしていないので、「これは何なのだろう」と思って、じっと見つめる=ハンドリガードをするようになります。
動かす力の発達
ハンドリガードをするのは、赤ちゃんの動かす力が発達してきたからです。見たいものを見るためには、視線を動かしたり、首を動かしたり、手を動かしたりする力が必要になります。
赤ちゃんは、最初のうちは手をじっと見つめるだけですが、徐々に手を動かしてみたり、手を口にいれたりするようになってきます。このように、動かす力の発達の段階で見られるしぐさを指します。
異なる感覚の統合
ハンドリガードは、赤ちゃんが異なる感覚を統合するための成長過程でもあります。赤ちゃんは、自分の目の前の物(自分の手)が動くときに、体がモゾモゾしているなと感じて、目の前で動いているものが体の一部であることを徐々に認識していきます。
ハンドリガードをしないとおかしい?
生後2~3ヵ月過ぎても赤ちゃんがハンドリガードをしないと、順調に発達しているのか不安に感じるかもしれません。ただ赤ちゃんにも個人差があるということです。
お座りできるようになってからハンドリガードをするようになったというケースもあります。なので、生後2~3ヵ月ころに赤ちゃんがしなかったとしても、過度に心配しなくて良いでしょう。
その代わりに足を見るフットリガードをしていたり、手を自分の口に持ってきたりするしぐさが見られるようであれば、順調に発達しているサインです。
この仕草は赤ちゃんの成長の記録でもあるので、愛らしい瞬間をカメラに収めると大切な思い出になるでしょう。
ハンドリガードはなかなか日常では聞き慣れないものですが、限られた期間でしか見ることができない赤ちゃんの貴重な成長過程です。個人差があるので、それをするのが遅くとも優しく見守ってあげましょう。
少しずつ赤ちゃんの成長を感じられるのも、育児の楽しみのひとつです。