新生児がなかなか寝ないのはなぜ?寝かしつけるコツを紹介

赤ちゃんがなかなか寝てくれなくて困っているママ・パパも多いのではないでしょうか。無理に寝かしつけようとすればするほど寝てくれないこともありますよね。そこで今回は、新生児がなかなか寝ない原因と寝かしつけるコツを紹介します。参考にしてみてください。
目次
新生児の睡眠時間はどれくらい?
新生児はどれくらい眠るのが平均的なのでしょうか。ここでは、新生児の平均睡眠時間について解説します。
新生児の赤ちゃんの平均睡眠時間は1日15~20時間ほど
新生児の赤ちゃんは、起きているときと寝ているときの周期が短く不規則です。3~4時間おきにレム睡眠(浅い睡眠)を繰り返し、平均で1日15~20時間ほど眠っています。眠っている赤ちゃんが少しの物音や刺激で起きてしまうのは、浅い眠りを繰り返しているためです。
月齢が進むにつれて昼と夜の区別がつくようになり、生後4ヶ月ぐらいになると、夜に8~10時間ほど眠れるようになります。生後8ヶ月にさしかかれば、大人と同じようにレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返す睡眠リズムができあがる赤ちゃんもいます。
とはいえ、もともとあまり寝ない赤ちゃんもいるため、「○時間眠れば良い」と決まっているわけではありません。周りの赤ちゃんと比べて睡眠時間が少なくても、過度な心配はしないようにしましょう。
赤ちゃんが睡眠不足になっていないかどうかが大切
赤ちゃんは、睡眠に関してもそれぞれ個性があります。同じ新生児でも、夜寝たら朝まで起きない赤ちゃんもいれば、寝てもすぐに起きてしまう赤ちゃんもいます。
せっかく寝たのにすぐに起きてしまうと、ママ・パパは赤ちゃんが睡眠不足になっているのではないかと不安になりますよね。しかし、赤ちゃんが起きているときに、機嫌が悪かったり目をこすったりしていなければ、赤ちゃんの睡眠不足を心配する必要はありません。夜間の睡眠時間は月齢が進むにつれて自然と増えていくので、ご家族みんなでゆっくりと成長を見守っていきましょう。
新生児がなかなか寝つけない理由!
新生児がなかなか寝つけない理由を紹介していきます。赤ちゃんは言葉で意思表示ができないため、ママ・パパが寝ない理由を推測し、対処する必要があります。
お腹が空いている
赤ちゃんが寝ないときは、お腹が空いている可能性があります。新生児は母乳やミルクを吸う力が弱いため、一度の授乳では足りない場合があります。また出産直後で母乳の分泌が十分ではないケースもあるため、まずは授乳を試してみてください。
不快感がある
おむつが濡れているなど、不快感から赤ちゃんが寝ないこともあります。ゲップが出なくて苦しいときや便秘でお腹が張っているときも寝付きが悪くなるため、原因を取りのぞいてあげましょう。
興奮している
日中の経験や音、匂いなどが刺激となって赤ちゃんが興奮し、なかなか寝付けないこともあります。ぐずっているのではなく、機嫌が良い場合は、焦らずに様子を見守りましょう。
お昼寝の時間が長い
朝起きる時間が遅かったり、お昼寝の時間が長かったりすると、赤ちゃんが夜寝なくなることがあります。お昼寝の時間は生後2ヶ月ごろから少しずつ短くなり、生後6ヶ月を過ぎたころには、午前と午後に1回ずつ分けて昼寝をするようになります。
朝起きる時間が遅い場合は、少しずつ起きる時間を早くしていくのが効果的です。時間になったら寝室のカーテンを開けて部屋を明るくするなどして、優しく起床を促してみましょう。お昼寝についても、日中の遊び時間を増やして、お昼寝の時間を少しずつ減らしていくのも良いですね。
体調が優れない
お腹が痛い、熱があるなど、体調不良も新生児が寝つけない理由にあげられます。新生児は体調が急変しやすいため、こまめに体調をチェックして、早期に対処することが必要となります。
寝る環境に慣れていない
室温や湿度などの寝室環境が整っていないと、赤ちゃんが寝付けない傾向にあります。新生児期は大人よりも敏感なうえ、体温調整がうまくできません。大人が見ているテレビやスマートフォンの明るさで眠れないケースもあるので、環境を見直しましょう。
新生児を寝かしつけるコツってある?
新生児を寝かしつけるコツを紹介していきます。赤ちゃんが寝ないときに、ぜひ試してみてください。
不快に感じるものを取り除く
赤ちゃんが寝ないときにまずすべきことは、不快な状況を改善することです。授乳から時間が経っていないか、おむつが汚れていないかなど、寝付かない理由を考えて原因を取りのぞいてあげましょう。
添い寝をする
ママ・パパが添い寝をしてあげると、赤ちゃんが安心して眠れるのでおすすめです。胎内と似たような状況を作ると落ち着くため、赤ちゃんをおくるみでくるんだり、ママ・パパの心臓の音を聞かせたり工夫をしましょう。
スキンシップをする
たっぷりスキンシップをとることも、赤ちゃんを安心させて寝付きを良くするポイントです。寝るときに絵本の読み聞かせをする、背中をトントンするのも効果的です。
寝る環境を整える
赤ちゃんが快適に眠れるよう、寝室内の環境を整えることも大切です。赤ちゃんの眠りを妨げないように、寝室の照明は暗くしておきましょう。
さらに、季節に応じて室内の温度調整も行います。夏場は26~28度、冬場は20~23度を目安にすると、赤ちゃんも快適に過ごせるでしょう。
そのほか、赤ちゃんに着せる衣類にも気を配ります。室内が寒いからといって必要以上に厚着させたり、布団や毛布を掛け過ぎたりすると、赤ちゃんは暑くて眠れなくなってしまいます。
衣類のポイントとしては、新生児は体温調節が苦手なので、大人よりも一枚多めに着せることを基本に調整をすることが大切です。赤ちゃんの様子を見ながら、眠りやすい環境を整えてあげましょう。
生活リズムを作る
生活リズムを作ることも、新生児の寝かしつけに効果的です。朝になったらカーテンを開けて、日光を部屋に取り入れましょう。昼間は散歩をすると赤ちゃんが適度に疲れて、夜は自然に眠れるようになります。
・夜中の授乳は暗いままで
赤ちゃんに夜中眠ってもらうためには、昼と夜の区別がつくような生活リズムを送ることが大切です。赤ちゃんが昼間寝ていても部屋を暗くしたり生活音を静かにしたりせず、そのままの状態で過ごすようにしましょう。
夜中に授乳する際は、部屋の照明を明るくしないで、常夜灯か手元の明かりだけをつけて行います。夜中に部屋を明るくすると、照明の光が刺激となって寝付けなくなる可能性があるからです。
授乳を終えたら、そのまま寝かしつけに入りましょう。抱っこじゃないと眠れない赤ちゃんもいますが、ゲップをさせたら布団におろして寝かしつけを行います。抱っこの状態から一緒に布団に入って添い寝ができれば、ママの温もりを感じることができるので、赤ちゃんも安心して眠ることができます。
どうしても寝てくれないときはどうする?
赤ちゃんがどうしても寝ない場合は、放置をせずに、ゆったりと構えて見守ることをおすすめします。
無理に寝かしつけようとすると、赤ちゃんもママ・パパの焦りを感じ取って、余計に落ち着かなくなるかもしれません。寝付かなくてもイライラしないように、深呼吸したり、温かいお茶を飲んだりしてリラックスをすると良いでしょう。
イライラしてしまう場合は、赤ちゃんからいったん離れてみるのも選択肢のひとつです。ただし、必ず赤ちゃんの様子をすぐに確認できる場所にいてください。
赤ちゃんの側を離れる前の安全確認は、念入りに行う必要があります。落下防止のベッド柵を必ず設置し、赤ちゃんの周りに窒息する危険性のあるものが置かれていないかチェックしましょう。たとえ保護者が赤ちゃんのすぐそばにいても、必ず落下防止のベッド柵は上げておくことが大切です。赤ちゃんはいつもママ・パパを探しており、ハイハイできなくも「布団をけって落下することがある」という点を頭に入れておきましょう。また、乳児突然死症候群の危険があるため、生後6ヶ月まではうつ伏せ寝はさせないでください
まとめ
新生児期の赤ちゃんが寝ないと、ママ・パパは休むことができずストレスがたまってしまうでしょう。しかし頑張って寝かしつけようとすると逆効果なので、気持ちをゆったりと構えてみてください。
赤ちゃんが寝ない原因を取りのぞいて、スムーズな寝かしつけを目指しましょう。

監修者