保育園の洗礼を乗り越えるために!かかりやすい感染症・予防法を知っておこう
保育園に通い始めると、子どものかぜや胃腸炎が続き「また……!?」と思う時期があります。いわゆる「保育園の洗礼」です。本記事では、「保育園の洗礼」が起こる理由と、いつまで続くケースが多いかといったママ・パパの疑問に答えていきます。乗り越えるための対策もあわせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
保育園の洗礼とは?

保育園の洗礼とは、入園直後の子どもが短期間のうちに風邪や胃腸炎など複数の感染症に次々とかかり、欠席や早退が増えてしまう状況を指します。
子どもは入園によって一気に集団生活へと環境が変わり、今まで出会わなかったウイルスや細菌に触れる機会が急増します。その結果、免疫が追いつかず、症状が出るたびに登園できない日が増えてしまうのです。
多くの家庭で「こんなに続くの?」と不安になる時期ですが、子どもが成長する過程で経験する、ごく自然で一般的な「子育てあるある」です。
保育園の洗礼を受ける理由

保育園の洗礼が起こる理由は、主に2つあります。
乳幼児の免疫が未熟であるため
乳幼児は免疫がまだ十分に発達していないので、感染症に対する抵抗力が低い傾向にあります。
生後間もない時期(おおよそ生後6ヶ月頃まで)は、母体から胎盤や母乳を通じて受け取った抗体によって一定の免疫が保たれています。
しかし、母親からもらった免疫は時間の経過とともに徐々に低下していき、同時に赤ちゃん自身の免疫機能が発達し、少しずつ自分の身体で抗体を作る段階へと移行していきます。その経過の途中で保育園に通い始めると、免疫の準備ができていない状態で多くの病原体に触れるため、風邪・胃腸炎・気管支炎などの症状が出やすくなります。
集団生活で感染リスクが高まるため
保育園は多くの子どもが密な距離で過ごす、感染が広がりやすい環境です。
子どもは大人と違い、咳エチケットや手洗いを完璧に行うことが難しく、よだれや鼻水などからウイルスが広がります。
また、おもちゃを共有する、同じスペースで遊ぶ、給食やお昼寝など一緒に過ごす時間が長いことも感染リスクを高めます。こうした要因が重なって、入園直後は特に多くの子が体調を崩しやすい状態になるわけです。
保育園の洗礼はいつまで続くもの?
多くの子どもは、入園からおよそ3〜6ヶ月ほど経つと、体調を崩す頻度が少しずつ減っていきます。
入園直後の数ヶ月は特に感染症にかかりやすい時期ですが、何度か繰り返すうちに体がウイルスに対する抗体を獲得し、症状が軽くすんだり、かかりにくくなったりするのが一般的です。
子どもの免疫は年齢とともに発達し、感染への抵抗力が徐々に高まっていきます。繰り返す発熱や鼻水に不安を感じることもあるかもしれませんが、強く丈夫な身体づくりには欠かせない成長過程です。
年齢を重ねるにつれて、身体は少しずつ強くなっていくものだと考えて見守ってあげてください。
保育園で子どもが感染しやすい感染症

保育園で広がりやすい感染症を事前に心得ておくと、いくばくか冷静かつスムーズに対応できます。大まかで大丈夫ですので、流行しやすい感染症をおさえておきましょう。
・RSウイルス感染症
症状:発熱、鼻汁、咳など 流行時期:初夏~夏にかけて
・溶連菌感染症(A群β溶血性レンサ球菌)
症状:のどの痛み、発熱、苺舌、発疹 流行時期:通年
・ヘルパンギーナ
症状:突発的な発熱、のどに痛みと水疱 流行時期:夏
・手足口病
症状:口内や手足に水疱、発熱 流行時期:夏
・咽頭結膜熱(プール熱)
症状:発熱、のどの痛み、結膜炎 流行時期:通年
・マイコプラズマ肺炎
症状:発熱、全身の倦怠感、頭痛、せき 流行時期:通年
・感染性胃腸炎(ロタ・ノロなど)
症状:下痢、吐き気、嘔吐、発熱、腹痛 流行時期:ロタは3月から5月にかけて ノロは冬
・インフルエンザ
症状:発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感、のどの痛み、鼻汁、咳 流行時期:主に冬から春にかけて
・新型コロナウイルス感染症
症状:発熱、のどの痛み、咳、鼻水、味覚嗅覚障害 流行時期:通年
・ヒトメタニューモウイルス感染
症状:咳、発熱、のどの痛み 流行時期:冬から春にかけて
参照元:厚生労働省 感染症情報
これらはいずれも飛沫・接触によって感染しやすく、乳幼児は重症化しやすいため注意が必要です。特に胃腸炎やRSウイルスなどは毎年流行が見られ、集団生活の場では一気に広がることが多いようです。
保育園の洗礼を予防する方法
入園後まもなくはつらい場面もありますが、日々の対策が大きな助けになります。最後に、保育園の洗礼をできる限り軽減する方法を紹介しますので、家族みんなが少しでも楽に、穏やかに過ごせるよう、できることから取り入れてみてくださいね。
入園前の予防接種を検討する
感染症の重症化を防ぐため、入園前に受けられる予防接種はスケジュールを立てて進めましょう。
定期接種に加えて、インフルエンザなどの任意接種も検討すると安心です。事前にかかりつけ医に相談し、子どもの体調に合わせて計画を立ててください。
帰宅後の手洗いと足洗い、着替えを習慣化する
帰宅後はまず手洗いをして、清潔な状態で過ごす習慣をつけましょう。
保育園では多くの子どもと触れ合うため、手や衣類に病原体が付着していることがあります。
また、靴下や足の裏には外の汚れが残りやすいため、お風呂場などで軽く足を洗うのもおすすめです。
乳児の場合は、保護者が優しく拭いてあげるだけでも十分な予防になります。
鼻水をこまめに取り除く
鼻水がたまるとウイルスが増えやすく、症状が長引く原因になります。こまめに鼻吸い器で取り除いたり、蒸しタオルなどで鼻を温めて通りを良くしたりすると、鼻づまりが軽くなり、呼吸もしやすくなります。
鼻づまりが少しでも緩和すると、寝苦しさが解消されぐっすり眠れることから、回復も早まる場合が多いようです。
栄養バランスの良い食事を心がける
免疫力をつけるために、日々の食事の栄養バランスを意識しましょう。偏った食材やメニューではなく、いろいろな食材を組み合わせた食事づくりを心がけることで、炭水化物・たんぱく質・ビタミン・ミネラルなどの必要な栄養素をバランスよく摂取できます。
離乳食・幼児食の時期は食べられる量が限られているため、無理のない範囲で意識するだけでも免疫の働きを助けることにつながります。
毎日十分な睡眠を確保する
子どもは大人より多くの睡眠が必要です。特に乳幼児は体調を崩すと回復に時間がかかるため、毎日の睡眠リズムを整えて感染への抵抗力を高めましょう。
保育園生活の疲れを翌日に持ち越さないためにも、子どもだけでなくママ・パパも、早めの就寝を心がけてくださいね。
まとめ
「保育園の洗礼」は、免疫が未熟な乳幼児が集団生活に入ることで起こる自然なプロセスです。多くは半年ほどで落ち着き、成長とともに体は強くなります。予防策を取りながら、無理のない範囲で見守ることが大切です。