水通しの正しいやり方は?手順と気を付けるポイントを解説
赤ちゃんを迎える前にする準備のひとつである、ベビー服の水通し。「聞いたことはあるけど、実際にどうやってするの?」と悩んでしまいがちです。そこで今回は、水通しする衣類や手順、気を付けるポイントについて解説します。
目次
水通しをする理由とは?
新品のベビー服には製品の形状を維持するために糊が塗布されていることがあります。水通しはそれを洗い流すために行います。糊を除去する理由は主に「吸水性を高めるため」と「有害物質を除去するため」です。それぞれ詳しく解説します。
吸水性を高めるため
水通しで糊が洗い流されると吸水性が高まり、触り心地も柔らかくなります。また、吸水性が高まると、大人と比べて汗をかきやすい赤ちゃんの肌負担も減らすことができます。
付着している有害物質を取り除くため
衣類のシワや縮みを防ぐ化学物質『ホルムアルデヒド』は、赤ちゃんが皮膚トラブルを起こす要因のひとつです。一般的に、ホルムアルデヒドをベビー服に使う場合は厳しい規制が敷かれているため、心配しすぎる必要はありません。しかし、この物質は衣類に吸収されやすく、ほかの衣類や家具などから移ることも十分考えられるため、水通ししておくことが望ましいとされています。
水通しする衣類
水通しするのは、基本的に赤ちゃんが触れる布製品すべてです。例えば以下のものが挙げられます。
・肌着
・寝具
・ブランケット
・おくるみ
・タオル類
・ガーゼ
・スタイ
・布製おもちゃ など
水通しの手順
水通しする方法は、洗濯機と手洗いの2種類あります。それぞれの手順を詳しくお伝えします。
<洗濯機の場合>
1.洗濯槽を清潔にする
まずはカビや雑菌が繁殖しやすい洗濯槽を洗濯槽クリーナーで洗浄します。その際、比較的低刺激な酸素系の製品を使うのがおすすめです。
2.洗濯する
洗濯をするときは洗濯ネットを使用することに加え、「手洗い」「弱」などやさしく洗うコースを選ぶことで型崩れや生地の傷みを防ぐことができます。
3.干す
洗濯が完了したらすぐに形を整えて外干し、または部屋干しします。外で干す場合は日光に当てるように意識し、部屋で干す場合は生乾きに注意しましょう。また、乾燥機は生地が傷むため避けてください。
<手洗いの場合>※洗濯表示タグに「手洗い」マークがある場合は、洗濯機ではなく手洗いします。
1.洗面器や桶を清潔にする
手洗いの場合は洗面器や桶を使用します。洗濯する前に清潔な状態にしておきましょう。ゴシゴシ洗って衣類を傷めないように注意しましょう。手で絞るとシワやヨレが起こりやすいため、脱水だけ洗濯機を使うのもおすすめです。
2.洗う
容器の中で揉み洗いをします。このときゴシゴシ洗ってしまうと衣類を傷つけてしまうため注意が必要です。
3.干す
洗い終わったら速やかに干していきます。干し方は洗濯機のやり方と同じです。
水通しのポイントと注意点
最後に、水通しで気を付けたい注意点を紹介します。
大人用の衣類とは一緒に洗わない
大人の服には、赤ちゃん用とは異なる規制のもとに化学成分が使われているため、水通しは赤ちゃんの衣類のみで行いましょう。また、洗剤に含まれている成分にも要注意です。大人用の洗剤には、赤ちゃんの肌トラブルを招く香料や漂白剤などの化学物質が含まれていることがあります。赤ちゃん用の洗剤であっても刺激となる成分が含まれているケースもあるため、成分表示をしっかりチェックしてから使用しましょう。
衣類の洗濯表示をよく確認する
布製品によっては、洗濯機にかけることで型崩れや縮みが起こります。せっかく用意した服がヨレヨレになってしまうのは避けたいところです。洗濯表示はよく確認しておきましょう。
洗濯後は清潔な状態で保管しておく
水通しした衣類は、大人用の収納場所とは分け、ホコリや汚れが付かないよう清潔な場所に保管しておきます。水通しに決められたタイミングはありませんが、早すぎても保管が長くなってしまうので、妊娠8ヶ月~9ヶ月ごろのお天気の良い日に行うのがおすすめです。
まとめ
ベビー服を水通ししておくと肌触りが良くなり、汗をかきやすい赤ちゃんの肌負担を抑えてくれます。気持ちを込めてお手入れした小さな衣類に、袖を通す日が待ち遠しいですね。お腹が大きくなってからの出産準備は大変ですが、体調と相談しながら無理のない範囲で行ってくださいね。