知っておきたい!赤ちゃんの平熱や体温の測り方

赤ちゃんの機嫌は良いのに体温が高いと、「このまま様子を見て大丈夫なのだろうか?」と不安になることがありますよね。また、赤ちゃんは体温を測るたびに数値が異なるので、平熱が何度かわからないと感じるママ・パパもいるかもしれません。今回は、赤ちゃんの平熱や体温の測り方、そして赤ちゃんの体温が平熱よりも高い、または低い場合の対処法について紹介します。
赤ちゃんの平熱
赤ちゃんの平熱は36.5度~37.5度と大人と比較すると少し高めです。大人であれば、一般的には体温が37度前後だと微熱があるとみなされますが、赤ちゃんに関して言えば37度を超えていても、それは正常な範囲といえます。
生まれて1ヶ月くらいは特に体温が高めで、平熱が37.5度前後の赤ちゃんもいます。そして、生後3~4ヶ月以降になると少しずつ下がってくるのが一般的です。
赤ちゃんは体温調節機能が未熟なので、大人よりも環境の影響を受けて体温が変化しやすい傾向にあります。涼しい部屋で過ごしていると、体温が一時的に36度以下になることもあれば、厚着をしたり布団をかけすぎたりすると、体温が上がってしまうといったこともしばしばです。また、思いっきり泣いた後やお風呂の後、おっぱいやミルクを飲んだ後も体温が上がりやすいタイミングです。
体温が高いと体調不良を心配しますが、一時的に赤ちゃんの体温が高くなって38度近くにまでなるのは珍しいことではありません。熱があっても赤ちゃんの機嫌は良さそうな場合、一時的に体温が高くなっているだけの可能性があります。しばらく時間をおいて再度体温を測ったときに平熱に戻っているなら、特に心配はいりません。
赤ちゃんの適切な体温の測り方
赤ちゃんの平熱には個人差があるので、ママ・パパが我が子の平熱を知っておくことは大切です。赤ちゃんは自分の体調について言葉で伝えることができませんが、平熱を知っておくと、赤ちゃんの体調の変化に気づくことができます。
赤ちゃんの平熱を知るためには、時間を決めて毎日同じ時間に1週間ほど継続して計測し、その平均値を出しましょう。その平均値が赤ちゃんの平熱になります。
覚えておきたいのが、平熱は時間帯によって異なるという点です。一般的に1日のなかで体温が最も低いのが朝で、夕方から夜にかけて体温は上がる傾向にあります。朝と夕方では体温が変化するので、毎日同じ時間帯に測って平熱を出すことが大切です。
また、測る部位によっても体温が変わるので、測る部位を統一することも忘れないようにしましょう。体温計によって測定できる部位は異なりますが、脇や耳などで測るのがおすすめです。
赤ちゃんの体温を測るタイミングとして避けたいのが、赤ちゃんが泣いた後や食後、入浴後、睡眠中などです。これらのタイミングは体温が高くなりやすいので、時間をおいてから測るようにしましょう。
平熱より高い・低い場合の対処法
一般的には、37.5度以上を「発熱」、38.5度以上を「高熱」、36度よりも低い状態を「低体温」といいます。ただし、先ほども述べたように、赤ちゃんの体温は変化しやすいので、まずは環境による発熱・低体温ではないか確認しましょう。
主に部屋の温度や赤ちゃんの服、布団の枚数などをチェックします。たとえば、服を着せすぎのようであれば、それが体温を高くしている原因なのかもしれません。服や布団の数を減らして様子をみましょう。逆に赤ちゃんの体温が低い場合は、部屋の温度を上げたり、服をもう1枚着せたりして暖かくしてあげます。
このように部屋の温度や衣服を調整してしばらく経ったら、再度体温を測定しましょう。体温が平熱に戻っているようであれば、特に問題はありません。
しかし、部屋の温度や衣服を調整したのに、体温が変わらず高い、または低い状態が続くなら、かかりつけ医を受診するようにおすすめします。
特に生後3ヶ月以下の赤ちゃんは、元気そうに見えても急に体調が変化することがあります。発熱したときは全身の状態をよく見て、熱があって赤ちゃんがぐったりとしている、ひどく機嫌が悪い、食欲がないといった症状がある等異常があれば、すぐに病院に行くのがおすすめです。
まとめ
一般的に赤ちゃんの平熱温度は大人よりも少し高めです。また、1日のなかでも測る時間帯やタイミングによって体温が異なったり、体温調節機能が未熟なため、環境の影響を受けて体温が変わりやすい傾向にあります。
赤ちゃんの体温が高いと、「病院に行かなきゃ」と慌ててしまいがちですが、本当に行くべきケースなのか見極めることも大切です。赤ちゃんの体温が平熱よりも高い、または低い場合は、この記事で紹介した方法で対処してみてください。