子どもの夏バテに要注意! よくみられる症状や効果的な対策を紹介

元気いっぱいの子どもでも、暑い時期は夏バテを起こすことがあります。できるだけ涼しい場所で過ごさせていても、「なんとなく元気がない」「いつもと様子が違う」と感じることはありませんか?今回は、子どもの夏バテにみられる主な症状や原因、そして効果的な対策について紹介します。
目次
子どもの夏バテにみられる症状
子どもが夏バテになると、次のような症状がみられることがあります。
・疲れやすい
・食欲がない
・体重が減る
・消化不良を起こす
・機嫌が悪くなる
・寝付きが悪い
・体温が高めになる
このような症状がみられたら、夏バテのサインかもしれません。早めに対処してあげましょう。
子どもが夏バテになる原因
子どもが夏バテになるのは、暑さによって身体にさまざまな負担がかかるためです。具体的には、下記のようなことが原因と考えられます。
・食欲が落ち、栄養不足になる
・室内外の温度差により、体温調整がうまくできなくなる
・自律神経のバランスが乱れる
・汗によって水分や塩分が失われ、脱水状態になりやすい
・暑くてよく眠れず、睡眠不足になる
子どもの夏バテに効果的な対策
夏バテが続くと、熱中症や夏風邪より深刻な体調不良につながるおそれがあるため、できるだけ早めに対策を講じることが大切です。ここでは、子どもの夏バテを防ぐための具体的な方法を紹介します。
十分な水分補給
子どもは大人に比べて身体が小さく、汗をかきやすいため、こまめな水分補給が欠かせません。起床時、外出後、入浴前後、就寝前など、タイミングを決めて意識的に水分を摂らせましょう。
「喉が渇いた」と言う前に水分を与えることも大切です。おすすめなのは、水や麦茶などカフェインを含まない飲み物です。ジュースやスポーツドリンクは糖分が多いため、摂りすぎに注意しましょう。
バランスの良い食事
夏は食欲が落ちがちですが、栄養バランスの取れた食事を1日3回、規則正しく摂ることが大切です。特に疲労回復や体力維持に役立つ食材を意識して取り入れましょう。
夏バテ対策としておすすめの栄養素と食材は下記の通りです。
栄養素 |
期待できる働き |
含まれる主な食材 |
ビタミンB1 |
疲労を軽減する |
豚肉、大豆、ごま など |
タンパク質 |
健康的な身体をつくる材料になる |
肉、魚、大豆製品 など |
クエン酸 |
汗で失われやすいミネラルの吸収をサポートする |
グレープフルーツ、レモン など |
さらに、トマトやゴーヤ、オクラといった夏野菜にはビタミンやカリウムが豊富に含まれており、効率的に栄養を補給できます。夏野菜も積極的に日々の食卓に取り入れましょう。
適度な運動
運動不足は体力の低下につながり、夏バテしやすくなります。ただし、暑い時間帯の外遊びは熱中症のリスクがあるため注意が必要です。
朝や夕方など比較的涼しい時間帯に外で遊ぶようにし、無理のない範囲で身体を動かす習慣をつけましょう。
十分な休息と睡眠
夏を元気に過ごすためには、しっかりと休息をとることが大切です。夜は十分な睡眠を確保し、昼間もこまめに休憩をとることで体力を回復させましょう。
寝苦しさがある場合は、エアコンや扇風機を上手に使い、寝室の温度や湿度を快適に保つ工夫をするようおすすめします。
室外と室内の温度差に気を付ける
冷房が効きすぎた室内と暑い屋外との温度差が大きいと、自律神経が乱れやすくなります。これが夏バテの一因になることもあるため注意が必要です。
エアコンの設定温度は25~28℃を目安に下げすぎないよう調整し、室内と外気との温度差が大きくなりすぎないよう心がけましょう。また、外出時にはネッククーラーや冷却タオルで首元を冷やすのもおすすめです。
まとめ
大人と同様、子どもも夏バテを起こします。特に小さな子どもは、体調不良をうまく言葉で伝えられないこともあります。「なんとなく元気がないな」と思ったときは、夏バテを疑ってみましょう。
今回紹介した症状や対策を参考に、日頃からお子さんの体調をよく観察し、しっかりと夏バテ予防を行うことをおすすめします。